初心者のための株式投資とは?知っておきたいリスクと利益

株とは企業が資金を集めるときに発行するものです。例えば、あなたが素晴らしい事業を思いついたとします。そこで起業して事業を行っていたのですが、事業を大きくするためには元となる資金が足りません。

そんな時にどうしますか?

友人や銀行からお金を借りる方法もありますが、友人はそんなに大金を持っていないかもしれませんし、銀行は実績がない者にはなかなかお金を貸してくれません。

でも世界にはそのビジネスの価値を理解し、お金を出してくれる方がいるかもしれません。そこで会社は資金を出してくれる投資家を募集してお金を集め、かわりに株を発行します。株を受け取った投資家はその会社の株主になります。

株主は出した金額に応じて会社の経営権を得ます。出資金全体の10%を出していれば、会社の経営権が10%手に入るのです。

株式投資で得られる利益は?

では投資家にとって株を購入することでどんなメリットがあるのでしょうか?株で得られる利益は大きく分けて3つあります。

  • 配当金
  • 株の売買益
  • 株主優待

配当金

配当金とは企業に儲けが出たときに、株を保有する投資家に儲けの一部を還元してもらうことです。配当金は保有する株の量が多いほど高くなりますが、企業の業績によって無配といってもらえない場合もあります。この配当で得る利益のことをインカムゲインといいます。

配当金の年間の利回りの平均は、1.8%(2015年)になっています。配当金の利回りは銀行貯金と比べるとかなり利回りが良いことがわかります。

(1株当たりの年間配当金=1株当たりの年間配当金÷株価×100)

株の売買益

株の値段である株価は常に変動しています。企業が成長するとその企業の経営権の価値が上がり、株価も上がります。逆の業績が悪化すると株価は下がります。株の売買益とは成長の見込める企業の株を安く買って、高く売ることで得ることのできる利益のことです。投資初心者が株式投資の利益でイメージするのは、この株の売買益ではないでしょうか?

例えば、最初は3,000円で購入した株を3年後に9,000円で売った場合、株価と収益は3倍になります。実際にはこの売買益+3年分の配当金が加わるため、もっと大きな利益を上げることができます。このように株の売買益で得る利益のことをキャピタルゲインといいます。

しかし、3,000円で購入した株価が1,000円になるということもあります。株式投資は株価の変動によって得られる利益は大きいのですが、結果が予測しにくく損失を出すこと性もあるため、ハイリスクハイリターンの投資と呼ばれているのです。

株主優待

一部の企業では株主優待という制度があります。企業が「うちの株を保有してくれてありがとう」という意味で送るプレゼントのことです。有名なのはテーマパークのワンデーパスや航空会社の航空運賃50%割引券などがあります。この株主優待を目的に株を買う方もいますよ。

株式投資で得られる利益は配当金、株の売買益、株主優待などがありますが、これらをざっくりと計算すると堅実に運用すると利回りは3~6%と言われています。5%で運用しても普通貯金の250倍になります。中には利回り40%をたたき出す天才的な投資家たちもいますが、それなりのリスクを抱える必要がありますので、投資初心者がそこをねらうとリスクが高いです。

株式投資のリスクは?

ではリスクにはどのようなものがあるでしょうか?
まず、投資家が株を買って企業に出資した場合、出資金は返ってきません。投資家は事業資金を提供するために株を購入して事業のオーナーとなったため、事業が失敗しても事業資金は返ってこないのです。よくテレビなどで「会社が倒産して株が紙切れ同然となった。」という話を聞いたりしますが、それは経営権である株の価値がなくなってしまったということです。

また、株の価格は流動性が大きくて予想することが困難です。株価は基本的には企業の業績によって決まりますが、それ以外にも世界の情勢や景気の変化、為替や法律の変化、投資家の心理、事故や災害など様々な要因が絡んできます。

そのため、どんなに能力の高い投資家でも株価の変動を正確に予測することは困難なのです。株式投資は得られる利益が高い反面、市場が予測しづらいというリスクも抱えています。まさにハイリスクハイリターンの投資と言えます。

ですから、株式投資を行う場合は分散投資(ポートフォリオ)を行ってリスクを分散することで、安定した運用をねらうことが大切です。

株式投資で資産を守れる

一方で株式投資はそれ自体に資産を守る役割があります。例えば、資産が銀行貯金のみの場合、実は様々なリスクがあります。日本が借金を返せなくなって破綻した場合、日本円の価値は暴落し、銀行に預けた円もほとんど価値がなくなってしまいます。また、日本政府が貯金封鎖を行う可能性もありますし(実際に日本政府は1946年に行った)、銀行が破綻した場合も資産は失われてしまいます。

このように円の価値が暴落するようなリスクに対しては、資産を株として保有することで回避することができます。株式投資には資産を円だけで保管するのではなく、株という形で分散して保管することで様々なリスクを減らすという役割もあるのです。