株式投資

株式投資はいくらからはじめる?コア・サテライト戦略で安定した資産を!

コロナウイルスの流行で株式投資は一大ブームとなっています。20~30代の若い人を中心にかつてないほど投資をはじめる人が増えてきました。では株式投資はいくらからはじめたら良いのでしょうか?今回は投資をはじめるときにいくら投資をして、どのような投資戦略を立てるのかを紹介していきます。

投資をはじめるときに、世界の一流投資家たちは口をそろえて『少額から長期積み立て投資をはじめなさい』と言います。毎月1万円、5万円、10万円と人によって額は違うかもしれませんが、20年とコツコツと積み立てることが最終的に良いパフォーマンスを発揮します。実はいくらからはじめるかよりも、少額でも良いから早くコツコツ積み立てなさい!というのが一流投資家たちの答えなのです( ゚Д゚)。

普通過ぎて面白くない!と感じるのはわかります( ゚Д゚)!!私ももっと短期間でガツーンと儲かる方法をあなたに伝えたいです!しかし、金融の歴史を見ても統計学的にも投資は長期・積立・分散をした方が結果的に資産が増えるとわかっているのです( ゚Д゚)。

AmazonのSEOであるジェフ・ベゾス氏は投資の神様ウォーレン・バフェットに「何でみんなあなたの投資戦略を真似ないのですか?」と尋ねたことがあります。その時にバフェットは「ゆっくり金持ちになりたい人なんていないよ。」と答えました。

バフェットは長期投資で優良な銘柄に投資し、一時的にブームになるような銘柄には手を出しませんでした。しっかりとした決算を出し続ける優良な銘柄に投資することで、ゆっくり着実に資産を大きくしてきたのです。私たち個人投資家にとって、投資の中核はインデックス投資を長期・積立・分散でゆっくり着実に資産を築いていくことです。

では投資資金がある場合、いくらから投資をはじめた方が良いのでしょうか?これはあなたが不安にならない金額からはじめるのが良いです。

投資はいくらからはじめた方が良いの?

投資をはじめるときは年収の10%くらいが良いと言われています。年収300万円なら30万円、年収1000万円なら100万円くらいの運用です。

そのぐらいの運用であれば、株価が暴落しても大きく不安になることはありません。ポイントは「なくなっても痛くない」と思える資金で投資をはじめることです。資産のほとんどを株式投資につぎ込む方もいますが、株の値動きが気になって生活を楽しめなくなります。

何よりも、少額ずつ運用して投資に慣れていかないと、欲張り過ぎてハイリスク投資をはじめたり、不安で暴落時に狼狽売りしてしまうこともあります。投資初心者はまずは相場観をつかむことが大切です。一気に大金をかけるのではなく、可能な額の運用資金を用意することがおすすめですよ。

最もやってはいけないのが退職金で投資をはじめようとすることです。退職金はなくしてはいけないお金です。仕事を辞めて収入が減る中で投資をはじめるのはリスクが高いです。特に退職金は銀行員に狙われやすいので注意ですよ。

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一般的には投資元本は小さく始める人が多いです。用意した投資資金については、「50万円未満」が46.6%で最も多くなっています。実際には60%ほどの人が100万円以下の資金から投資をはじめています。

投資をはじめた金額

まず50万円以下ではじめてみて、様子を見ながら少しづつ調子資金を増やしていく人が多いようです。では株式投資はどのようにはじめるのでしょうか?まずは証券口座を開く必要があります。

投資をはじめる証券口座を開く

株式の売買は証券取引所で行われています。証券取引所は東京や大阪、名古屋、福岡、札幌にあります。証券取引所の中には、例えば東証(東京証券取引所)一部や二部などがあります。これはサッカーで言うJ1とJ2のようなもので、一部に上場している企業ほど力があります。二部の企業も業績次第で一部に上場することができます。

また、東京証券取引所ではベンチャー企業のような新興企業を応援するために設立された東証マザーズやジャスダックなどもあります。

証券取引所で株の取引に参加できるのは、会員となっている証券会社だけです。ですから私たち個人が株を買うときは証券会社に口座を開設する必要があります。証券会社を通じて注文をつないでもらう必要があるのです。

証券会社にはネット証券など様々な種類があります。詳しくは証券会社の選び方を参考にされて下さいね。おすすめは楽天銀行に口座を持っていれば楽天証券、住信SBIネット銀行に口座を持っていればSBI証券です。

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口座が開設出来たらまず取り組むのが投資のコア・サテライト戦略を理解することです。

投資はコアとサテライトに分ける

コア・サテライト戦略

「コア・サテライト戦略」では、運用資産をコア(中核)とサテライト(衛星)に分けます。コアは「守りの投資」として長期的に安定して運用できる商品を保有し、サテライトは、「攻めの投資」としてコアよりもハイリスク・ハイリターンの商品を保有します。

たとえば、コアでは長期的に負けないインデックス投資(VTIやVT)を選びます。サテライトでは仮想通貨のビットコインで利益を狙います。コアとサテライトの割合は人によって変わりますが、

コア:サテライト=80:20

くらいになります。100万円の資産を運用する場合、インデックスファンド:BTC(ビットコイン)=80万円:20万円となります。守りの投資は老後資金です。失ってはいけないため、しっかりと守りを固めます。守りをしっかりと固めた後に、はじめて攻めの投資も入れていくのです。

コア(守りの投資)は長期・積立・分散を

積み立て投資

コアはとにかく守りに徹します。守りを固めるために必要なことは長期的な視点で、分散しながらコツコツと積み立てることです。

指数連動型のインデックスファンドであれば長期的にコツコツ積み立てることで平均年利5~7%となります。コアで大切なことは上昇相場でも下落相場でも一定の額をコツコツ積み立てることです。実は簡単なようで多くの人ができません。

しかし、株式投資の過去を振り返るとこの手法こそがほとんどの機関投資家よりも優れたパフォーマンスを発揮します。失ってはいけない老後資金などはコアでしっかりと守りを固めましょう。

サテライトは攻めの投資で流れに乗る!

個人投資家成功

サテライトは攻めを意識します。仮想通貨や個別株のようにハイリスク・ハイリターンを取ることによって利益を出して資産を増やすための投資です。あなたが興味のある分野に集中投資しても良いですが、必ずコアとの関係を守るようにしましょう。

私は2017年の仮想通貨投資で多くのことを学びました。その中で、一時的に儲かっても消えていった人たちを見てきました。彼らは攻めに強く、一時は億り人と言われるほどの利益を出しましたが、下落相場になると一気に消えていきました。中には税金が支払えずに破産状態になる人もいました。

攻めの投資は上昇相場ではコアがバカらしく見えるほど儲けます。しかし、下落相場では90%の下落もあり得るほどの下げ方をします。ですから、投資の核(コア)は守りに徹するのが投資の王道です。

もちろん、投資哲学は人それぞれですので必ずしも攻めの投資に全力投球の人を非難するわけではありません。私たちはいずれ死にますので、一発逆転にすべてを賭けるという人生もそれはそれで人生の醍醐味かもしれません。しかし、自分の取っているリスクを理解し、すべてを失う覚悟をしっかりと考えてくださいね。

ポートフォリオを時々調整する

投資のポートフォリオ戦略実践例

コアとサテライトの割合は時間の経過とともに崩れていきます。インデックスファンド:BTC(ビットコイン)=80万円:20万円だったものが、ビットコインの値上がりによってインデックスファンド:BTC(ビットコイン)=80万円:60万円となることがあります。この場合、コア:サテライト=57:43になります。これを放置してビットコインが80万円になると50:50になります。

このままではポートフォリオのリスクが高くなってしまいますので、コアにより多くの資金を投入したり、ビットコインを一部売ることでコア:サテライトのバランスを取るようにします。これをリバランスと言います。

コアとサテライトの割合は崩れていくので、時々見直すことでバランスの良い投資を行うことができます。ポートフォリオについては以下の記事を参考にどうぞ!

投資のポートフォリオ戦略実践例
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投資は守りをしっかりと行えていれば、とても安定した運用になります。私は一流の投資家と二流の投資家の差は守りの力にあると感じています。実は上昇相場では投資初心者の方が儲かります。しかし、そのほとんどは下落相場で消えてしまいます。

これから投資をはじめたいと考えている方はぜひ、コツコツと積み立てて素敵な投資家ライフを過ごしてくださいね!