投資の思考

個人投資家の年収や金融資産は?兼業投資家か専業投資家で大きく変わる!

いつかは私もFIRE(Financial Independence Retire Early)したい!という人にとって、投資は必須科目になります。では投資を行っている個人投資家の年収や金融資産っていったいどのくらいなのでしょうか?投資の中でも証券(株式,投資信託、債券)に絞って紹介しますね。

データからは個人投資家の多くは兼業投資家として仕事をしており、給与所得を投資に回していることがわかります。さらに、個人投資家の50%以上は60代以上の高齢者になりますが、最近では20~30代の若い人も資産が少ないうちから積極的に投資をはじめるようになっています。コロナ禍で投資に目覚めた人が多いようですね( ゚Д゚)。

また、専業投資家(トレーダー)については年収1億円を超える人もいますが、逆に結果を出せずに消えていく人もいます。専業投資家として長期間活躍できる人はやはり少ないようです。専業投資家の中には年収が1億を超えても次の年に⁻8,000万円となるような人もいます( ゚Д゚)。一時的に天才投資家ともてはやされた人がひっそりと消えていく世界です。

兼業投資家と専業投資家では求められるスキルが全く異なるため、個人投資家として資産を増やしていきたい人はどちらの道を行くのか決めた方が良さそうです。そして、データからは99.9%の人が兼業投資家としてコツコツ資産を増やしてFIREを目指す方が豊かに投資ライフを歩んでいけると思います( ゚Д゚)。

個人投資家の年収は?

日本証券業協会の「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」の報告によると、個人投資家の年収は300万円未満(45.1%)が多くなっています。そして、個人投資家の69.8%が年収500万円以下で投資を行っていることがわかります。年収の高さにあまり関係なく投資を行っている様子がわかりますね

個人投資家の年収
  • 300万円未満 ⇒ 45.1%
  • 300~500万円未満 ⇒  24.7%
  • 500~700万円未満  ⇒  14.2%
  • 700~1,000万円未満  ⇒  10.2%
  • 1,000万円以上  ⇒  5.7%

この年収には労働所得と投資収入(配当金や利益)と年金などが含まれています。アンケートに回答した人の収入源は、給料所得(41.8%)や年金(38%)が多くなっています。つまり、個人投資家のほとんどは給与所得を得ている兼業投資家や年金収入がある高齢者であることがわかります。

  • 給与所得 ⇒ 41.5%
  • 恩給・年金 ⇒ 38%
  • その他 ⇒ 6.7%
  • 収入なし ⇒ 5.5%
  • 事業所得 ⇒ 4.7%
  • 利子・配当 ⇒ 3.6%

また、個人投資家の年齢をみると60歳以上が51.6%と多いのですが、最近では20~30代の人も14%と増えてきています。特にコロナショック後から若い人も積極的に投資をはじめるようになりました。

個人投資家の年齢

最近の投資ブームは若い世代の人が中心となって作り上げてきています。それはアメリカや韓国など世界的にも同じ傾向にあります。

個人投資家の金融資産と投資資金は?

では個人投資家はどのくらいの金融資産を持っているのでしょうか?データからは500万円未満が38.8%となっています。また、1,000万円以上の方も43.8%います。

個人投資家の金融資産
  • 10万円未満 ⇒ 3.3%
  • 10~50万円未満 ⇒ 4%
  • 50~100万円未満 ⇒ 5.4%
  • 100~300万円未満 ⇒ 13.2%
  • 300~500万円未満 ⇒ 12.9%
  • 500~1,000万円未満 ⇒ 17.4%
  • 1,000~3,000万円未満 ⇒ 26%
  • 3,000~5,000万円未満 ⇒ 9.4%
  • 5,000万円以上 ⇒ 8.4%

そして、金融資産の中で投資資金は500万円未満が64.1%であることがわかります。多くの個人投資家は株式投資に全力というわけではなく、現金も確保しながら投資を行っています。

個人投資家の投資資金

日本人の資産構成は現金・貯金(54%)が多く、投資信託・株式・債権などの金融投資(15.1%)は少なくなっています。一方でアメリカ人の資産構成は現金・貯金(13%)が少なく、投資信託・株式・債権などの金融投資(52%)は多くなっています。投資がブームになっているとはいえ、日本人の投資率はまだまだ低いようです。

米国・日本家計資産

アメリカでは高校生になると資産運用の重要性や社会の仕組み、お金の仕組みを学ぶことができます。世界一の投資家であるウォーレン・バフェット(アメリカ人)が投資をはじめたのはなんと11歳です( ゚Д゚)。

最近は日本でも家庭科の授業で資産運用について教えられるようになってきました。家庭科の先生が資産運用に精通していないなどの問題はあげられていますが、やらないよりはやった方が良いですよね!

専業投資家の年収と金融資産

専業投資家(トレーダー)として活躍されている人の収入には大きな幅があります。デイトレードやFXで年収1億を超える方もいますが、その反対に資産を失ってしまう方もたくさんいます。専業投資家は投資のプロ集団である機関投資家や最近ではAIとの勝負になります。

情報量や経験値で圧倒的に強い機関投資家に勝つためには、毎日チャートに張り付き、世界経済の情報を追っていく必要があります。そして、投資に夢中になれる集中力や感情をコントロールする力、素早く反応できる判断力や反射神経が必要です。

特に、専業投資家と大成功しているCISさん(資産230憶円以上)やテスタさん(資産46憶円以上)は「投資(デイトレード)はプロスポーツ選手と同じで年齢的に限界がある」と話しています。反応速度や反射神経は誰でも衰えるため、「いつかは勝てなくなるから、今が自分の限界じゃないかと毎日考えている」とも話されています。

専業投資家は自分の好きな時間に投資をして自由な過ごし方ができると考える人も多いのですが、実態とは大きくかけ離れています。専業投資家として活躍している人は「これまで天才と思った人が消えていくのを何度も見た」と話し、常にいつかは自分も着ていくというプレッシャーの中で投資をしているのです。

個人投資家としての成功率が気になる方は以下の記事も参考にどうぞ。

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一方で、資産が1億円を超えるような人ならデイトレードではなく、長期投資のような安定した専業投資家として暮らしていくこともできます。資産1億円も高配当ETFやインデックス投資で運用することで、利回り5%を目指していくのです。まさにFIRE生活ですね!

資産1億円は立派な資産家であり、まさに投資をしながらゆったりと暮らしていくことができるでしょう。問題となるのは資産1億円を貯めるために兼業投資家としてやっていくのか専業投資家としてやっていくのかになります( ゚Д゚)。

あなたなら兼業投資家と専業投資家はどちらを選ぶ?

兼業投資家と専業投資家は同じ投資家でも求められているスキルが大きく異なります。兼業投資家は本業で稼いだ収入をインデックスファンドやETF(上場投資信託)で長期的に積み立てて資産を形成します。基本的な投資能力さえあれば、時間はかかりますが安定して資産をつくることができます。

専業投資家は短期トレードで利益を上げることで資産を形成します。チャート分析が苦にならない能力や集中力、センスに反射神経など投資の才能が必要となります。短期的に資産を形成できる可能性がある代わりに、資産のほとんどを失う人もいます。

兼業投資家と専業投資家はどちらが良いというものではありません。ギャンブル性が高くても『人生は打ち上げ花火だ!』やってやろうじゃないか!と感じる人は専業投資家として勝負するのも人生の醍醐味かもしれません。欲張らずにコツコツ暮らしていくことが豊かだよねと感じる人は兼業投資家が合うでしょう。

私の場合は仕事が好きなので一生兼業投資家でいるつもりです。実は仕事が好きであるというのが最強だと思っています( ゚Д゚)。

大切なことは自分はどんな人生を選びたいのか?その人生にはどんな可能性とリスクがあるのか?そして、自分には適切なリスクを取ることができるのか?を判断することだと思います。まずは投資をやりながら自分自身の適性を知っていくことになるでしょう。あなたにとって素晴らしい人生となるように願っていますよ!

投資家と投機家の違いについは以下の記事を参考にされてくださいね。兼業投資家と専業投資家としてのヒントにもなると思います。

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それでは今日もEnjoy Yourself!!