私は投資をはじめる前に、個人投資家の年収をいろいろ調べていました。個人投資家っていったいどのくらい儲けているのか気になりませんか?
投資でウハウハ儲けているのでしょうか?それとも意外と少ないとか?投資の中でも証券(株式,投資信託、債券)に絞って紹介しますよ!
個人投資家の年収は?
日本証券業協会の「平成28年個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」の報告によると個人投資家の年収は300万円未満(48.5%)が多くなっています。

- 300万円未満 ⇒ 48.5%
- 300~500万円未満 ⇒ 24.1%
- 500~700万円未満 ⇒ 11.4%
- 700~1,000万円未満 ⇒ 8.8%
- 1,000万円以上 ⇒ 7.2%
ただし、この結果は年収なので投資だけの収入ではありません。実際にアンケートに回答した人の収入源は、給料所得(41.8%)や年金(38%)が多くなっています。

- 給与所得 ⇒ 41.5%
- 恩給・年金 ⇒ 38%
- その他 ⇒ 6.7%
- 収入なし ⇒ 5.5%
- 事業所得 ⇒ 4.7%
- 利子・配当 ⇒ 3.6%
この結果から個人投資家の多くは兼業投資家として、他の仕事をしながら投資を行っているということがわかります。個人投資家の年齢でみると60代が30%と多いのですが、最近では20~30代の人も9%と増えてきています。
個人投資家というと、資産家のおじいさんというイメージを持っていたかもしれませんが、若くて収入が高くない人でも株式投資に挑戦していることがわかります。
では個人投資家はどのくらいの金額を投資しているのでしょうか?
個人投資家が投資をしている金額は?
投資額をみていると300万円未満の投資をしている人が46.7%となっています。日本人は投資にあまり多くのお金をかけていないという様子がうかがえますね。

- 50万円未満 ⇒ 12.9%
- 50~100万円未満 ⇒ 9%
- 100~300万円未満 ⇒ 24.8%
- 300~500万円未満 ⇒ 12.8%
- 500~1,000万円未満 ⇒ 15%
- 1,000~3,000万円未満 ⇒ 14.9%
- 3,000万円以上 ⇒ 4.4%
日本人の資産構成は現金・貯金(52.7%)が多く、投資信託・株式・債権などの金融投資(15.1%)は少なくなっています。一方でアメリカ人の資産構成は、現金・貯金(13.7%)で少なく、投資信託・株式・債権などの金融投資(46.7%)は多くなっています。
もちろんどちらが良いということではありません。アメリカでは高校生になると資産運用の重要性や社会の仕組み、お金の仕組みを学ぶことができます。金融教育が進んでおり、資産運用についての教科書もあるのです。
アメリカは金融リテラシーが高いと言われていますが、金融教育が発達しているからなのですね。世界一の投資家であるウォーレン・バフェット(アメリカ人)が投資をはじめたのはなんと11歳です(笑)。金融教育の影響が資産運用方法に違いをもたらしているのです。
今後は増える投資収益

最近では日本政府も国民に投資を促し、国内経済を活発にするためにNISA(少額投資非課税制度)をはじめました。NISAとは株や投資信託などの運用益や配当金を一定額非課税にする制度です。
NISAがはじまり、株式投資の資産運用の利回りが銀行貯金よりも高いと知られてきて、投資への関心は高まっています。そのため、今後も個人投資家は増え、今まで貯金として蓄えられていた日本人の資産が投資に流れてくると言われています。
個人投資家が増えることで、海外のように資産運用で資産を増やす人ももっと増えてくることでしょう。投資をまだ始めていない人や投資初心者にとっては、今が投資をはじめる良いタイミングになりそうですね。
ただし、投資をはじめようと考えている人も焦りは禁物です。自分が投資をはじめたいそもそもの理由をしっかりと明確にして、大切な資産を豊かに増やして下さいね!
