あなたが今、1億円を持っていたら何をしますか?
マイホームを買ったり、車を買ったり、貯金したり、友達とパーティーしたり、会社を辞めようと考える人もいるかもしれませんね(笑)。
私が大学生のころ、よく友人とそんな妄想話をして喜んでいました(笑)。友人は休学して1年間世界一周すると話し、私はとりあえず海が見渡せる丘の上にプール付きの豪邸を建てると話していました。
今考えると友人は世界一周という体験に投資をしているのでまだ良いのですが、私のお金の使い方は褒められたものじゃないですね(笑)。
ではお金持ちは、お金を手に入れた時にどのように考えるでしょうか?
お金持ちはお金を増やすことを考える

例えば1億円のお金が入ってきた場合、お金の考え方には2種類のものがあります。それはお金をフローとして考えるか、ストックとして考えるかということです。この考え方は極めて重要であり、お金持ちになるために基礎となる考え方だと思います。
フローとストックはもともと経済学の専門用語です。簡単に説明するとフローは生活の中で出入りするお金のこと、ストックはその結果貯まったお金のことです。会社員の場合は、収入や家賃、生活費や浪費がフローであり、貯金や投資などはストックということになります。
そして、お金に縁のない人の多くは、お金をフローとして考えています。給料をもらったら、その中からお金を使うという生活となっているのです。自分たちの収入に見合った生活をしたいと考え、お金が増えると高級車を買ったり、家賃の高いマンションに住んだり、高級レストランへの外食が増えたりするのです。
するとどうなるかというと、300万円の年収がある人は300万円の生活をします。500万円の人は500万円、1,000万円の人は1,000万円の生活をしてしまうのです。これはお金をフローとして捉え、フローの分だけ使ってしまうという考え方があり、それが悲劇につながっているのです。
お金持ちの考え方は少し異なります。お金持ちはストックを極めて大切にします。収入の一部は必ず投資に回したり、事業に回すことで新しいフローを生み出すために使うのです。得られた収入の中からフローとストックを分けており、なるべくストックを増やしていく方法を考えています。ストックとして貯めたお金を投資して働かせるという発想があるのです。
お金持ちは例外なく投資を行っています。これは資産があるからではありません。お金持ちになる人はもともと自分の資産がどのようにすれば増えていくかを考えているのです。自分自身の資産が増えていくことに達成感を感じられるようになると、大きく変わってきますよ!
1億円の資産があれば、金利だけで年収300万円

投資といっても様々な対象がありますが、日本経済の中で投資を行うと平均3%強の利回りが得られます。つまり、100万円の資産運用を行うと年間3万円の収入が入ります。1000万円では30万円の収入、1億円となると300万円の収入が入るのです。もちろんこれは投資を行っている場合であり、銀行に貯金しているだけではこのようにはなりません。
株式投資や不動産投資などを行って資産を運用することで3%の利益が得られるのです。ちなみに投資で3%の利益を得るのであれば、それほど難しいことではありません。例えば、株式投資だと一般的なリターンは7%程度になると言われています。これは、東証1部全銘柄の株式益利回りの平均が7%程度に落ち着くからです。
もし、1億円を利回り7%で運用すると、それだけで日本の平均収入(420万円)を超える年間700万円の収入が入ってくるのです。働かなくてもそのくらいの収入が入ってくるということは、お金持ちになったと言えるでしょう。「富裕層」の定義は資産が1億円を超える人(日本では約2%)ですが、それは働かなくても生活できるレベルの人たちなのです。
お金を生み出す元となる資産を大切にする

お金持ちにとってストックはフローを生み出すための資産です。そのため、ストックを取り崩して浪費することはありません。消費はストックの運用で得られたフローから行うという考え方をしているので、ストック資産は取り崩すことなく増やしていくのみなのです。
多くの人にとってお金持ちになれない最大の原因は、お金を生み出すためのお金を貯めるという発想がないことです。収入を得ると何の躊躇もなく高級車を買ったり、逆にほとんど増えないような銀行貯金にお金を貯めるのは、お金を生み出すためのお金の使い方がわからないのですね。
例えば、年収1000万円の人と聞くとお金持ちと思う人が多いのですが、実際はそうではありません。年収が1000万円でも家賃が月40万円のマンションに住み、高級車を乗り回し、高級レストランで外食ばかりしていると、ストックが増えません。年収が高いのにお金が貯まらないと話す人は、年収がのだからお金を使っても良いと考えてしまうのです。その結果、ストックが残らないのです。
一方で年収300万円でも浪費を抑えて、年間60万円(月5万円)を投資に回したとします。毎年60万円を投資に回して年間利回り5%で運用すると、10年後には776万円の資産となっています。さらに20年後は2055万円、30年後には4161万円になっているのです。グラフにすると以下のようになります。

ここで注目してほしいのは投資元本と運用収益の割合です。年間60万円を30年間積み立てると、投資元本は1800万円となります。それに対して運用収益は2361万円となっているのです。年利5%と聞くと大したことがないように感じるのですが、長い目でみるととても大きな差になってくるのです。
年収1000万円で投資を考えない人と、年収300万円で投資を行った人では、長い目で見ると明らかに投資をする人の方がお金持ちになれるのです。そして、投資をするタイミングは早ければ早いほど効果が高くなります。
資産1億円をつくるためには?

では実際に資産1億円を作ってお金持ちの仲間入りをするためには、どのようにすると良いのでしょうか?実はとてもシンプルです(笑)。
まず大切なのは、とにかくストックを増やすということです。多くのお金持ちは、若いころにがむしゃらに働いてストックを増やしています。得られた収入は浪費することなく投資に回すのです。年収1000万円と300万円では、年間で貯めることのできるストックはかなり変わってきます。だからまずは働くことで収入を増やし、ストックを増やす期間が必要なのです。ストックを増やす段階では、例え収入が増えても浪費をしてはいけません。
次に原資であるストックが貯まってきたら、投資についても学んでいきます。投資の利回りは非常に重要です。最後はここの勝負になります。例えば、毎月10万円を積み立てて1億円の資産を作りたい場合、年利3%で運用すると41年10カ月かかります。しかし、年利10%で運用すると22年6カ月で達成できます。
私の尊敬する世界一の投資家、ウォーレンバフェットは平均年利が約22%です。一般投資家がこの数字を狙うのは超無理があります(笑)。実際には短期間であれば可能ですが、リスクも高いため長期的に考えると天才的な才能を持った人以外は厳しいでしょう(笑)。そもそもそのレベルの投資が行るのであれば、ファンドを設立した方が良いですね(笑)。めちゃくちゃ人が集まります!
最後にゴールから逆算して投資を行っていきます。つまり10年後に1億円を貯めたいのか、30年後なのかで生活環境や投資スタイルは変わってきます。ここがボンヤリしていると何となくだらだらと投資をするだけで、思ったような成果が上がりません。つまりビジョンを明確にした上で投資に取り組むということですね。
お金を増やす考え方のまとめ

お金を増やすためには、フローとストックを分けて考えることが大切です。ストックを貯めることでお金を働かせてお金を稼ぐのです。あなたの生活の中では、フローとストックでは口座も分けて運用した方が良いです。最初はとにかくフローを抑えてストックに資金を回していくのですね。
そしてストックを増やすことに達成感を感じるようになれば、もうお金持ちへの道の半分は達成したようなものです。そこからは投資について学んでいきましょう!投資については知っておきたい投資の基本知識!お金を増やすためには?を参考にされると良いですよ。
どうですか?お金持ちになることって、意外とチョロイと思いませんか(笑)?まだまだ「チョロイとは思えないな~」という方は、お金持ちが大切にする10の思考と習慣!お金持ちへの第一歩を参考にすると良いと思いますよ。
これで私たちも大金持ちの仲間入りですね~!
そんじゃEnjoy Yourself!