投資初心者にとって、投資のスタンスを決めることはとても大切だと思います。投資といっても様々な種類の投資方法があります。テクニカル分析やファンディメンタル分析などです。
投資をはじめるとき、多くの方は明確な投資スタンスを決めていません。すると、どうなるでしょうか?四六時中、価格が気になるのです・・・。株式投資なら株の値上がりに喜んでは、値下りで落ち込みます。
そして、疲れ果ててこんなはずじゃなかったと気づくのです。投資初心者はそこから自分なりの投資スタイルを作り上げていくことになります。
たとえば私の場合、2017年6月に仮想通貨に500万円ほど投資しました。投資をはじめてすぐに仮想通貨は大暴落!500万円が一気に300万円まで目減りしました。
この時は不安でいっぱいの投資を行っていました。ご飯の最中も値動きが気になって、ひどいときは3分おきに価格をチェックする始末です・・・。ストレスいっぱいで何をするにもイライラしていました。
その時に私が学んだことは、投資の目的を明確にする必要があるということでした。詳しくは以下の記事を参考にどうぞ!

この経験から私は、投資はまず目的を明確にしておくことが大切だと感じています。人生を豊かに生きるための投資で不安になっては本末転倒ですからね(笑)
目次
豊かに生きるためのゆるゆる投資法とは?

投資の目的は多くの人にとって、「資産を増やしたい」や「自分の信じるものを応援したい」というものでしょう。ではなぜ資産を増やしたいのか?それは「経済的に自由でありたい」や「家族にいい思いをさせたい」など様々ですが、結局は豊かに暮らしたいのだと思います。
だからこそ私は不安を感じる投資をするべきではないと思っています。投資は人生を豊かにするための手段の一つです。その投資を行うことが不安になってしまっては、良い結果は生まれないでしょう。
私の投資法は「豊かに生活できる投資」が基本です。投資先の商品の将来に自分がわくわくするかを見極め、その商品を安値で買ってあとはゆる~い気持ちで待つのです。そんな感じのゆる~い投資法を私はゆるゆる投資法と呼んでいます。
ゆるゆる投資法にはルールがあります。
- 自分が理解できることに投資する
- 独自性のあるものに投資する
- 失っても良いと思える金額を投資する
- とにかく安値で買う
- 誠実な組織に投資する
自分が理解できることに投資する

投資商品は自分が理解できるものにします。私は投資商品の未来にワクワクしたいので、自分に理解できる投資商品を選びます。この投資商品が将来、私たちの生活をどのように変えるのかと想像できるとワクワクした気持ちで投資することができます。
逆に自分が理解できないことにワクワクすることはできません。周りの人が良い投資だからと言って投資を行うのは楽しいでしょうか?私の場合、理解不能な投資先に投資をすると、少しの値下がりでも不安になりますし、そもそも自分が投資先の未来を見えていないので楽しくもありません。
だから投資を行う際は、この投資は私たちの未来を変える可能性があると理解できたものを選びます。お金は使い方が大切です。自分のハートが気持ち良くお金を使えるなら、気持ち良く稼ぐことができますし、生活が豊かになります。
独自性のあるものに投資する

投資をするときはその商品の独自性に着目します。例えば、最高の投資先とは、川に唯一かかった有料の橋のようなものです。通るためには必ずお金を払わないといけない唯一無二のブランドを持った独占型の商品なのです。
企業にはコモディティー型企業と独占型企業があります。コモディティー型企業とは他の企業との差別化が難しく、価格競争に陥る企業です。
例えば、航空業界はコモディティー型企業のひとつです。もしあなたが海外旅行に行くとしたら、どの航空会社を選びますか?多くの人は運賃の安さで航空会社を選びます。「必ずJTA」や「必ずANA」という人は稀です。
すると航空業界が他社より多くの顧客を獲得するためには、値段を下げるしかなくなります。また、他の企業から一歩飛び抜けるためには、飛行機への技術的な投資や設備投資が欠かせません。苦しい値下げ競争の中で設備投資もしなければならないので、安定した経営は難しいのです。
一方、独占型企業というのはその企業がお客さんを独占して、競合他社がほとんどいない企業のことです。
例えば、ディズニーランドは独占型企業です。遊園地は全国にたくさんありますが、ディズニーランドのライバルとなる遊園地はありません。ディズニーランドの独特の世界観やブランドに太刀打ちできる遊園地がないからです。
このような企業は価格競争や無駄な設備投資の必要がありません。ディズニーランドが『ただ今入場料半額キャンペーン中!!』なんてやることはないでしょう。独自ブランドのある企業はお客さんを独占することのできる力があるのです。
さらに、独占型企業は経営者の能力に左右されにくいという性質があります。経営者は代々変わり、いつかは愚かな経営者が出てくるでしょう。もしコモディティー型企業で愚かな経営者が出ると致命的です。しかし、独占型企業はブランドの力が大きいので大丈夫なのです。
つまり、独占企業は競合他社が追い付けないレベルのブランド力があり、今後数十年は安定した企業運営ができる可能性があるのです。
ですから投資をするときは、独自性があるかどうかに着目することは大切です。
失っても良いと思える金額を投資する

投資金額にはそれぞれの器があります。例えば、貯金100万円の人が100万円を投資するのと、貯金1億円の人が100万円を投資するのでは、精神的負担は大きく異なります。
繰り返し伝えますが、投資は生活を豊かにするための手段です。その投資について不安を感じるようなやり方は行うべきではありません。また、そもそも自分の資産を投資することが不安で確信を持てないなら、その投資をするべきでもありません。
不安から生まれた行動は、不安にしかつながりません・・・。不安を感じながら投資で成功しても、今度はお金を失う不安に悩まされることでしょう。
ですから投資は自分が失っても問題ないと思える余剰資金で安心して行っていく方が良いと思います。資金に余裕が出てくると投資金額の器も大きくなってきます。その時に投資額を増やしていけば良いのです。
とにかく安値で買う

まず、個人投資家が投資市場で生き残るのは本当に困難です。個人投資家の9割は投資に失敗しているという事実からも、投資の難しさがわかると思います。
なぜなら投資は究極の情報戦だからです。株式市場を例にしてみると、どの企業が上場するかや破産するかという情報は、まず投資の分野の重要な人物の手に入ります(インサイダーですが、トップクラスでは普通にありです)。情報はその分野のトップの人が持つのです。
個人投資家がほとんど負けてしまう理由はそこにあります。機関投資家は個人では到底入手できないような情報や分析結果を持っています。つまり、すごい能力を持った専門家集団が一人では入手することのできない情報を必死になって集めているのです。
しかも、この専門家集団が世界中で情報戦を繰り広げています。こんな人たちと、何の情報もコネも才能もない一般投資家が投資市場で戦うのは、オオカミの群れにウサギが飛び込むようなものです。
ところが、個人投資家が機関投資家に勝つ方法があります。それはとにかく安値で買うことです。2つのことが大切です。
- 誰もが見向きもしないうちに、価値のある投資先をみつける
- 価値のある投資先が大暴落しているときに購入する
誰もが見向きもしないうちに、本質的な価値の高い投資先を安いときに購入するのはその分野の知識が深い方なら可能です。また、すでに価値の認められている企業が大暴落しているときに購入する方法は忍耐力さえあれば、誰でも行うことができます。
独占型企業で本当に価値のある企業なら、価格は必ず本来の価値に近づきます。株の大暴落でつぶれることはありません。本来の企業が持っている価値よりも低い価値で株を購入することができるのです。
特に大暴落時に株を購入するには勇気がいります。投資の世界で言われている「悲観で買って、歓喜で売る」という大原則を守るのです。逆に言うと、多くの投資家はこれを守ることができません。欲望や不安をコントロールすることが投資で勝つ秘訣なのかもしれませんね。
多くの投資家が、楽観的な相場で株を買って、暴落時に株を売ります。個人投資家が機関投資家と勝負できるとしたら、我慢強く待ってとにかく安く買うことに尽きると思います。
誠実な組織に投資する

どこの世界にも不誠実な組織はあるものです。「この組織は信頼するに足るだろうか?本当に大丈夫だろうか?」と自問するはめになったら、もっと正直な組織を探しましょう。
現時点で信頼できないなら、将来も信頼できるようにはならないでしょう。そんな相手を無理に信頼しようとする必要はありません。
あなたが投資先の組織をみて、商品の質や顧客へのサービスに信頼できない点がみられるのなら、投資をするべきではありません。人生の時間は有限ですので、相手を変えることよりも自分が変わることに力を注ぎましょう。
ゆるゆる投資法は価値を大切にする

このようにゆるゆる投資法の原理は簡単です。穏やかで豊かな気持ちで投資できるようにルールを作り、ルールを守るのです。
ゆるゆる投資法は投資先の商品の値動きに一喜一憂せず、ゆる~く待てるような気持ちで行える投資方法です。個人投資家が投資の世界で豊かに生きるには、価格ではなく価値を大切にする必要があります。
世間の評価に左右されることなく、自分自身が価値を感じ、応援したいと思える投資先にお金使うのです。大衆と同じ視点で投資を行うと多くの場合、損をします。応援したいと思えるところを応援する方が、豊かな気持ちで投資ができるのではないでしょうか?
自分が理解できて、ワクワクする投資先が安値のときに、不安を感じない額のお金を投資して、あとはのんびり待つだけなのです。