投資の豆知識

銀行の金融商品は買っちゃダメ!銀行員に聞いた投資信託の裏側

私の祖母があるとき銀行から投資信託の勧誘を受けました。一人暮らしの年金生活で贅沢もしないので特にお金に困っているわけではありません。でも銀行員の巧みなトークに乗せられて本人もよく分かっていない投資信託を購入していました。

最初の1年は利益が出ました。100万円を預けていたのが110万円になったと喜んでいました。しかし、年利10%ということはリスクの高い投資信託であることは間違えありません。その後、2~3年のうちに損失が重なっていき、最終的には75万円になっていました。

損失額は大きくありませんが、やはり祖母がしっかりと理解できていない投資信託を購入させられてしまったことには腹立たしさを覚えました。

銀行には投資信託や外貨預金、債権など様々な金融商品があります。マネーリテラシーの高い方は銀行で金融商品を買うことはほぼありません。本当に質の高い金融商品なら銀行が自分で購入するはずです。そうではなく、預金者に勧めるということはその金融商品にはリスクがあり、銀行は手数料だけをいただいた方が安全だからです。

銀行は経営難で金融商品を売り込みたい

2010年から始まった金融緩和の影響によって銀行経営は大きな打撃を受けています。お金を貸しても金利が低すぎて儲からないのです。金融庁も「平成28事務年度金融レポート」で過半数(4割)の地域銀行は本業収益が赤字だったと警鐘を鳴らしています。

さらにフィンテクやAIの発展が著しい今日、銀行業務はどんどん縮小しています。そのため、金融庁は「将来、多くの地方銀行で現状のビジネスモデルが成り立たなくなる可能性がある。」と警告しているのです。

私には銀行員の友人が数名いますが、彼らに話を聞いても銀行の経営難は深刻で「お金を貸しても全然儲からない。」と言っていました。そして、貸付業務では利益が出ないから窓口営業で金融商品の販売に力を入れているとまで話していました。

つまり銀行は経営状態が悪く、手数料の儲かる金融商品を売り込みたいのです。

銀行の金融商品は銀行が儲かるためのもの

さらに友人ははっきりと「銀行の金融商品は手数料ビジネスだから、手数料の高いものから売るように上からも言われている。」と話していました。

銀行は投資信託を販売することによって利益を得ています。そのため購入者が儲かる投資信託よりも銀行側が儲かる手数料の高い商品や上司から販促に力を入れるように言われた商品が勧められやすいわけです。

手数料が高いというのは通常なら売れにくい商品であり、リスクの高い金融商品になります。銀行側はそれをわかっていても高給取りの銀行員を雇い続けるためには利益を優先させなければならない状況なのです。

もちろんそんな状態ですから、銀行で働いている友人たちは誰も銀行の金融商品に手を出していませんでした・・・。銀行員が自社の紹介する商品を購入していないだけでもリスクの高さがわかります

このように銀行が質の悪い金融商品を販売する中で、商品購入者にも損失を出す人が増えてきました。そして、とうとう金融庁は2017年3月、「顧客本位の業務運営に関する原則」を打ち出し、金融事業者(銀行、証券会社など)に顧客本位の業務運営の確立・定着を求めました

「顧客本位の業務運営」に関する7つの基本原則とは以下の通りです。

顧客本位の業務運営

【原則1】顧客本位の業務運営に係る方針の策定・公表等
【原則2】顧客の最善の利益の追求
【原則3】利益相反の適切な管理
【原則4】手数料等の明確化
【原則5】重要な情報の分かりやすい提供
【原則6】顧客にふさわしいサービスの提供
【原則7】従業員に対する適切な動機づけの枠組み等

つまり、顧客本位ではなく銀行本位の金融商品販売に対して、「自社が一番儲かる商品を売ろうとするのではなく、顧客にとって本当に必要な商品を売って顧客にも利益をもたらすような金融サービスに努めよ。」と指導されたのです。

銀行が紹介する金融商品は買っちゃダメ!

つまり銀行が紹介する金融商品は買っちゃダメです!特に資産運用について興味があり、私のブログを見てくれるような学ぶ気持ちのある方はもっと良い金融商品を見つけることができます。

とは言っても銀行員は営業のプロです。堅実な印象と巧みなトークで何となく買った方が良いのかなという気になる人が多いのも事実です。そんなときは銀行の金融商品を見極めるために以下の5つのポイントがあります。

  • どのような手数料がかかりますか?
  • どのようなリスクがありますか?
  • 銀行員(販売者)は購入していますか?
  • なぜ購入しないのですか?
  • 商品の中身を詳しく教えてください

大切なことは金融商品の購入をその場で即決せずに金融商品の中身をしっかりと理解することです。銀行員は何となくもう契約する雰囲気に持ち込んでハンコを押させようとします。

しかし、インターネット上の金融機関には手数料が銀行よりも低くて利回りの安定した金融商品がたくさんあります。わざわざ手数料の高いところを選ぶ必要はありません。

投資の格言に「髪を切った方が良いかは床屋に聞くな。」というものがあります。これと同じで投資をするべきかは銀行に聞いてはいけないのです。

友人の銀行員が教えてくれた優良な投資商品

ちなみに銀行員の友人にどんな投資を行っているのか聞いたところ、日本株(日経平均株価)連動のインデックス投資を毎月積み立て(ドルコスト平均法)で行っているとのことであった。さすが銀行員、投資も安定した積み立て型で着実な資産運用をしているのですね。

個人的には普通過ぎて面白みがなかったのですが・・・。

株式投資には個別株投資やインデックス投資、アクティブ投資などありますが、歴史的に最も安定して高い利回りを達成しているのはインデックス投資です。インデックス投資の良さについて興味がある方は以下の記事を参考にどうぞ。

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