投資の豆知識

投資先として考えるインドの将来。経済成長や人口動態は魅力

「21世紀はインドの時代になる」と言われている。実際にインドは7%近い経済成長率を維持しているし、人口の伸びも続いている。共産主義で政治的に不安定な中国と比べても明るい国だと考えられているんだ。

じゃあ具体的にインド経済は投資先としてどのくらい魅力があるだろうか?インドの国家政策、そこから導き出される今後の展望などを考えていきたい。

インドの経済はGDPの高さと中間層の多さで注目

2016年にIMFが発表したインドの名目GDPは2.6兆ドル。これは中国の20%、アメリカの10%くらいしかない。もうこの2大国と比べると遠く及ばない。

ただ、インド経済の成長力はすごいんだ。経済成長率は2015年に7.9%、2016年は6.8%を記録。7%の成長が10年続けばGDPは2倍になるんだよ。

数年前まで著しい経済成長を遂げていた中国だけど、今は成長の鈍化と課題が目立ち始めている。長期的にみるとインドの経済成長率は無視できない。

さらにインドにおける中間層(年収50-200万くらい)は2020年に6.2億人にも上る。これは巨大な市場としても注目を集めている。2030年やその先を考えると10年前の中国のように有望な市場なんだ。

インドは人口の多さと地理的要因が魅力

インドは大きく大別すると5つの魅力がある。

12億人超えの巨大市場

いうまでもなくインドは12億人の人口を抱えている。世界第2位の人口大国でありアジア3位の経済大国だ。しかも、人口、経済ともに今後伸びると見積もられており将来的には巨大な市場としての可能性がある。

ものづくり・輸出の拠点

インドは「メーク・イン・インディア(makeinindia)」というフレーズを掲げ、モノづくりの拠点を目指している。日本の自動車産業はかなり工場を移しており、特にスズキ自動車はインドで大成功を収めている。

これも一昔まえの中国だ。いま、世界の工場はインドに拠点を移してきているんだ

アジアの中心でヨーロッパとアフリカにも近い

インドは中東や中央アジアに近く、これから発展するアジアの国々とヨーロッパを結ぶ拠点となっている。だから、アジア各国にとってインドと良好な関係を築いておくことは資源を確保する意味でも大切なんだ

国際政治における存在感が強まっている

インドはG20やBRICSに所属しており、国際舞台での発言力を徐々に高めている。世界最大の民主主義国として世界が注目しているのだ。

またインドは歴史的にもアフリカ諸国とのつながりが強く、これから発展してくアフリカ諸国と足並みをそろえることができる。

ITや最先端分野の優秀な技術者が多い

インドには優秀な研究員や技術系人材が多い。これはインドのカースト制度の影響によるものだ。カースト制度では生まれながら身分が決まってしまう。

皿洗いの子供は皿洗い、貴族の子供は貴族のまま人生が決まる。ただし、ITや先端技術は元々カーストの中になかった仕事だ。だから、インド人が人生を逆転させようと思ったら先端技術分野を学ぶのが早いのだ。

だからインドでは優秀な人ほどITや先端分野を選ぶ。

インドは国を挙げて改革を進めている

インド経済を知るうえで、インドがどのような政治を行っているかを知るのはとても大切。インドの経済成長率が期待される背景には人口の急増のみならず、さまざまな政治的背景がある。

メーク・イン・インディア

雇用創出と輸出を促進する製造業に力を入れ、GDPに占める製造業の割合を約16%から25%に引き上げている。1億人の新規雇用を創出することを目指して外国資本の参入や規制緩和、インフラ整備促進に取り組み、多大な雇用を生み出している。

デジタル・インディア

インド政府が総額2兆円をかけて全国の村にブロードバンドを整備し、25万の大学や専門学校などに無線LANを設置している。さらに行政サービスの電子化を行うことでデジタル化を推進。ITサービス強化を通じて1,700万人のデジタル大国を目指しているんだ。

クリーン・インディア

インドと言えば「不潔」なイメージはある。実際に屋外排泄が原因で深刻な健康被害や病気が蔓延している。水道水だって飲めたものではない。

そのため、政府はクリーン・インディアをスタートさせた。2019年までに100万個のトイレを新設する計画を立てているのだ。

ジャン・ダン・ヨジャナ(国民金銭計画)

簡単に言うと田舎に住む農村住民や貧困層に損害保険や貸与機能付きの銀行口座を開設させて、生活水準の向上を図る制度だ。年金や補助金の漏れや2重取得を防ぎ、納税者管理の活用のねらいもある。現在ではすでに対象者の約90%をカバーしている。

物品・サービス税の統一

外資の参入を遠ざける原因となっていた州ごとに異なる税率を、全国統一の「物品・サービス税(GST)」で統一しようとしている。

偽札や汚れたお金対策

インド国家は偽札対策にも力を入れている。高額通貨を突然の廃止してヤクザな組織が持つ偽札や汚れたお金を無効したのだ

ビジネスチャンスがあふれるインド

インドは国としての成長率も高い上に、パキスタン、バングラデシュなど隣国も成長率が高い。つまりインドは今後、近隣国と相乗的に経済成長を遂げていくのだ。インドは新たなビジネスチャンスに溢れている。

インド経済成長の阻害要因もある

多くの経済学者や国際機関がインド経済に対して明るい展望を持っている。だけど、成長の阻害要因がないわけではない。

教育水準の低さと教育機関のレベルは低い

長期的に見るとインドの教育領域はちょっと問題だ。教員のズル休み率は25%と高く、10%の学校に上下水道がない。比較されることの多い中国と比べても教育分野は10年以上も遅れているとの見方もある

今後はインドの教育がどのように進んでいくのか見守る必要ありだ。

インドはビジネスとして参入しにくい

一般的にインドビジネスは難易度がとても高い。大きな理由は3つある。

言語の違い

インドには英語やヒンディーを含めて公用語、準公用語が20個以上存在する。言語間の距離も遠く、州が違えばインド人同士でさえ言葉が通じないこともあるんだ。そのため、一つの地域で進出に成功しても、横へ展開するのが難しいのだ

宗教の違い

多宗教国家であることがインドでのマーケティングも困難だ。主要な宗教だけでも、ヒンドゥー教徒が10億4千万人、イスラム教徒が約1億8000万人、シーク教徒が2400万人、キリスト教徒が約3000万人いる。さらにヒンドゥー教にはいまだにカースト制度が残っているため、外資企業が現地に馴染むのが大変なのだ

ワークカルチャーの違い

インドは終身雇用や定期採用の概念が薄く、離職率がとても高い。そのため、優秀な人材の確保に難航する。また強烈なトップダウン型の会社が多いことや口約束を重要視しない文化のため、管理職の方の頭を悩ませることが多い

このような理由からインド進出は難しいと言われている。

投資先としてのインドは魅力的

インドは今後大きな経済成長を遂げるだろう。日本が国家として成熟し、成長もあまり見込めない中でインド経済に投資するのは大いにありだ

特にIT分野などのハイテク事業は伸びていくだろうし、都市化が進むと不動産屋土地も値上がりしていくだろう。

特にETF(上場投資信託)などでインド株に投資しておけば、10年後にはリターンも大きいだろう。インド投資に興味がある方はSBI証券や楽天証券がおすすめだ

日本以外の成長著しい国に投資をすることは、長期で見ると成長率が低い日本に投資するより大きなリターンを得られるだろう。

SBI証券と楽天証券の特徴は以下の記事を参考に。

ネット証券会社を徹底比較!インデックスファンドの手数料が安いのはどこ? 私がネット証券会社を選ぶときはこんな感じでした( ゚Д゚)。 私の場合はとにかく手数料が安いインデックスファンドに投資する...