株式投資

日本株と米国株はどっちが良い?比較した結果!

株式投資を行うときは、日本株と米国株のどっちが良いのか迷う方も多いと思います。私が株式投資をはじめたときも、いったいどっちに投資しようかと迷いました。

しかし、調べれば調べるほど圧倒的に米国株が有望でした( ゚Д゚)。結局、私は2017年から米国株投資をポートフォリオの中心にしています。今回は日本株と米国株を比較した違いについて紹介しますね!

結論から伝えますと、米国株投資で米国の高い経済成長や株価成長の恩恵を受けながら、生活費の安い日本に住むことが最強なのではないかと思っています( ゚Д゚)。

米国株が日本株より強い3つの理由

米国株VS日本株

出典:楽天証券

チャートを見て分かる通り、米国株(NYダウ)は長期にわたって上昇しています。そのパフォーマンスはなんと30年間で約12倍です( ゚Д゚)!一方で、日本株(日経225)はきれいな横ばいで、日経平均もバブル時(1989年)の38,915円を超えることができていません。

過去30年間で12倍になった市場と30年前の最高値を更新できていない市場では比較になりません。しかし、なぜこのような結果となってしまったのでしょうか?それは米国株と日本株に以下のような違いがあったからです。

  • 企業の成長性
  • 株主中心主義
  • 国民の投資意識

成長性が高い米国企業

米国企業には世界を代表するグローバルカンパニーがあります。GAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)などのIT巨大企業やUberやAirbnb、WhatsAppなどです。

グローバル企業世界ランキング(2021)では米国企業が31社ランクインしているのに比べて日本はトヨタ自動車1社のみです。1989年のバブル絶頂期には日本企業も32社ランクインしていましたが、失われた30年で大きな差がつきました。

このような差は『イノベーション力の差』や『グローバル力の差』、『企業構造の差』など様々に上げられます。特にイノベーション力が高く、マーケットも世界を見据えて展開する米国企業の成長性は世界的にも高いのです。

成長性の差が株価の差に表れており、この差は今後も簡単には変わらないでしょう。

株主中心主義が株価を押し上げた

私は株主中心主義が良いとは思っていませんが、企業の株価を上げてきた原因の一つになっているのも事実です。米国では企業が株主の利益を高めることに積極的です。最高経営責任者(CEO)は株主のために配当金を多く出し、企業利益を上げるためには従業員の給与をカットすることもあります。株価を上げるためなら自社株買いも行います。株主の利益が最優先されるのです。

このような株主中心主義は株主に優しく、従業員に厳しい企業体質を作りました。これらが社会問題となり、現在は株主中心主義からの脱却を図る企業が増えてきました。

一方で、米国は日本よりも株主の利益をあげることに対して積極的な姿勢は今後も変わらないでしょう。今でも自社株買いが積極的に行われている状況を見ると、今後も米国株の上昇率は日本株を上回る可能性が高いと考えています。

国民の投資意識

日本と米国では資産運用に関する意識が全く異なります。小学生のころから株式投資を習う米国国民と金融教育をほとんど受けることのない日本国民では金融リテラシーに大きな差があります。その差は家計の金融資産の割合にも表れています。

米国・日本家計資産

家計資産の多くを投資に回す米国と、現金に回す日本では家計資産の伸び率も大きく異なります。1995年以降で米国国民の家計資産は3.32倍に増えたのに対し、日本国民は1.54倍となっています

家計資産の伸び率

株式投資に積極的な国と消極的な国では株価の成長率も大きく異なります。この違いも当面は変わることがないでしょう。

米国株は日本株より圧倒的に強い

過去の歴史をみても、成長性や企業環境、国民の投資意識などどれを検討しても米国株は日本株よりも圧倒的に強いと言えます

さらに日本は少子高齢化により、これから産業が弱体化していきます。国民の総数が減ることは国力の低下につながり、株価の成長率にも影響を与えるでしょう。

一方で、米国株にも日本株にもそれぞれメリットとデメリットがあります。

米国株のメリット・デメリット

米国株のメリットは何と言っても成長性の高さです。投資の王道、インデックス投資を行うことを前提に考える場合は米国株投資が最も成長性が高いと思います( ゚Д゚)。さらに米国企業は配当利回りの高い企業も多いため、成長性(キャピタルゲイン)と配当性(インカムゲイン)の2つとも優れている傾向があります。

  • 成長性が高い
  • 配当利回りが高い
  • 少額投資が可能

また、米国株は日本株と比べると少額投資が可能です。日本は100株単位での購入になりますので、株価の高い企業では50万円以上かかる場合もあります。一方で米国株は1株から購入できます。

デメリットとしては米国企業に個別投資をする場合は英語が必須になるうえ、日本では手に入らない情報もあります。情報量の少なさは米国株のデメリットの一つです。そして、米国株はドルで購入することになるため、為替リスクがあります。株価が値上がりしても、円高になるとドルから日本円に両替するときに損失が発生します。

  • 企業情報が少ない
  • 為替リスクがある
  • 二重課税となる

もう一つ見過ごしがちなデメリットとしては二重課税があります。米国株の配当金には、まず米国現地で10%課税されて源泉徴収されます。そこからさらに日本国内でも20.315%(所得税15.315%と住民税5%)が課税されるという二段階の課税になるのです。これが二重課税問題です。

ただし、この二重課税分のうち、日本国内で課税される10%については、受け取った配当を「分離課税」か「総合課税」のいずれかで確定申告することで「外国税額控除」の適用が受けられます。控除扱いとなることで徴収される配当金の10%について後から還付が受けられ、二重課税は解消できます。確定申告がややこしいのですが、手間になるのでデメリットの一つです。

また、売却益について米国内では非課税となっているため、日本株と同様に日本国内のみの課税となり、二重課税の問題は発生しません。売却益が非課税はうらやましいですね!

日本株のメリット・デメリット

日本株のメリットは何と言っても情報収集が楽ということです。日本に住んでいる私たちは、投資する企業のサービスを直に受けることができますし、日本語で様々な情報を調べることができます。特に時価総額100億円未満の小型株はテンバーガー(株価10倍)する企業も多いため、個別株投資するなら日本株に大きなメリットがあります。

  • 情報収集しやすい
  • 株主優待制度がある
  • 為替リスクがない

また、株主優待制度があるのは日本株の特徴です。株を権利確定日に所有している株主に対して、各企業が自社サービスの割引券や自社商品を提供する制度です。日本企業は配当金の代わりに優待制度を出す文化がありますが、諸外国にはない制度です。個人的には優待目的で株を買うことはありませんし、いらないなぁと思っています( ゚Д゚)。

デメリットとしては国としての成長性が低いことです。少子高齢化問題やグローバル企業の少なさ、金融リテラシーの低さなどは株価の成長性が落ちる要因にもなります。個別株では成長する企業もありますが、日本株全体をみると米国株と比べて低成長となるでしょう。もちろん、低成長の企業は配当利回りも低くなります。

  • 国の成長性が低い
  • 配当利回りが低い
  • 日銀次第で・・・

また、日本株で気になるのは日銀が日本株のETF(上場投資信託)を50兆円保有している点です。日銀は日本株市場全体の約7%に相当する日本株を保有しています。世界的には自国の中央銀行がこれだけの株式を購入している国はありません。なぜなら、中央銀行が株式を保有すると、株式売却時に株価が暴落するからです。すでに日銀には株式は売却できず、『出口がない』と言われており、これは日本株のデメリットだと考えています。

日本株と米国株は使い分け!

私は国や企業の成長性を考えた時に米国株に投資をすると決めました。現在のところは正解でした。米国の高い経済成長や株価成長の恩恵を受けながら、日本の安い生活費で暮らせるからです。日本にいながら米国株に投資するのはかなりメリットがあります( ゚Д゚)。

たとえば、外国人は日本の100円ショップのクオリティーに驚きます。米国だと1,000円するものが100円で買えるのですから!また、米国はアパートなどの賃貸物件も高く、都市部郊外でも家賃は月額20万円くらいします。米国では物価が高い分、給料もどんどん上がっています。経済が成長しているのですね。

日本にいながらその恩恵を受けることができるのはとてもありがたいです。

私はインデックス投資やETFのように指数連動型の投資は米国株のみで良いと思っています。日本のインデックス投資と比べて成長性が高いですし、投資商品も質が良いものが多いです。一方で、個別株投資のように情報収集が必要な場合は日本の小型株が良いと思っています。

  • 米国株⇒インデックスやETF
  • 日本株⇒個別小型株

米国株と日本株を使い分けることで豊かな投資ライフを満喫することができると思います。私は投資の王道、米国のインデックス投資を資産の中心に置きながら、余裕資金で日本の個別株投資を行っていますよ。インデックス投資については以下の記事を参考にどうぞ!

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それでは今日もEnjoy Yourself!!