「FXは儲けるよ!」っていうブログやサイトの話を鵜呑みにしたらダメだよ!
FXは儲かると紹介しているサイトのほとんどが
紹介料(1~3万円)をもらっているから紹介しているだけだからね(笑)。
実際にFXで継続して収益が上がる人は1割にも満たない。
さらに、この1割のうち長期的に生き残っている人はほとんどいないんだ。
そして、FXの怖い理由が努力すれば少しずつは勝てるということ。
つまり、FXで負ける人の多くはコツコツ勝って最後にドカンなのだ。
こんな感じで・・・。
FXは確かに様々な指標を確認して独自のトレード手法を身に着けると勝てる人もいる。しかし、それはプロである機関投資家と勝負するということで、決して簡単なことではない。
FXをじはじめたいと悩んでいる方は以下の漫画もみてほしい。無料漫画で絵はみにくいけど、FXの恐怖がすごく伝わってくる。
ちまたのブログで書かれているような「楽して稼げる」ではないよ。
FXは超ハイリスク・ハイリターン
SoraはFXは期待値が低すぎると考えている。
つまり、リスクが高い割にリターンが低い。
FX自体はプロの機関投資家も取引を行っているため、
決して詐欺のような投資ではない。
だけど、5つの理由でギャンブル的な要素が高いなという感じだ。
- ゼロサムゲーム
- 価格の予測が困難
- 悪徳FX業者が多い
- 広告に予算をかけすぎ
- 自動売買も微妙
FXはゼロサムゲーム
ゼロサムゲームとは誰かが儲ければ、他の誰かが損をするという理論だ。
参加者全員の総和は常にゼロであり、儲ける人の裏側には損をしている人がいるため、
奪い合いを制したものが勝つという感じだ。
FXは正にゼロサムゲームであり、勝つ人の裏には負ける人がいることで成り立っている。
さらに、FX業者がもらう手数料を含めると期待値はマイナスになる。
期待値がマイナスになるというのはギャンブル性が高く、
FXで勝ち続けることの難しい理由はこれだ。
ちなみにFXでも短期的には30~45%くらいの人が勝てている。
だけど、長期的に勝ち続けることが至難の業なのだ。
FXで5年間勝ち続けられる人は1%くらいになる。
FXは価格の予測が困難
FXで通貨の値動きを正確に当てるのは非常に困難だ。
プロのトレーダーでも損切りを要するし、
10年間勝ち続けた人が1夜にして破産することもある。
たとえば株式市場の場合は長期的にみると価格は上がっていく。
株式市場は世界経済の成長とともに伸びていくから、
10年単位の長期投資でみると利益が出るのだ。
(個別株ではなくインデックス投資の場合)
FXは悪徳業者が多い
FX業者の中には悪徳業者も多い。
特に日本のFX業者の中には怪しい業者もあるため、
気を付けた方が良い。
悪徳業者の手口はどれも似ていて4つの点で注意が必要。
- クルクル詐欺
- ロスカット狩り
- ストップ狩り
- 追証あり
それぞれ説明する。
クルクル詐欺
成行注文でエントリーしたとき、更新マークがクルクルして
更新に時間がかかることから名づけられた(笑)。
実は更新している間にFX業者が安い価格で一度購入し、
それを少し高い値段で売りに出して成行注文した人に買わせているのだ。
業者はリスクを取らずに価格差と手数料で儲けることができるというわけだ。
ロスカット狩り
FX業者は顧客のトレード注文を全て把握している。
もちろんロスカット(清算)価格もわかっている。
これを利用して顧客のトレードを強制的に決済させ、
差益が業者の収益になるという悪質なこともできる。
ストップ狩り
ロスカット狩りに似ているが、
ストップ狩りは「チャートの不正操作」を行って、
ストップ注文を約定させてしまうこと。
このようなロスカット狩りやストップ狩りを行う業者に対して、
FXトレーダーは絶対的に不利な立場になる。
追証あり
日本のFX業者はほぼ100%追証ありとなっている。
追証とはロスカットが間に合わず、保証金を超える損失が出た場合、
ユーザーが追加で支払いをしなければならないシステムのことだ。
海外のFX会社は追証なし(ゼロカットシステム)が普通で、
マイナスの損失が出た時も支払いを請求されない。
これは日本と海外のFX会社のシステムが異なることで起こる。
日本のFX会社はユーザーからの注文をOTC取引(ノミ取引)と言って、
自分たちの作った取引板で吸収する。
そのため、もしユーザーが損失を出した場合は自分たちで補填しないといけない。
一方、海外のFX業者はNDD方式と言って、ユーザーの注文を
インターバンク市場でそのまま行う。
その注文に対して手数料をもらって儲けているため、
取引量の多さが儲けにつながる。
海外FX業者も追証がないと損失を受けるのだが、追証ありにして取引量が落ちるより、
追証なしにして取引を活発にしたいと考えているんだ。
そして、日本のFX業者の闇はここにある。
ノミ注文の最も怖いところは自分たちで取引板を作っているのだから、
自分たちでどのように操作することもできる。
つまり、日本のFX業者がロスカット狩りやストップ狩りができるのも、
この不透明なシステムによって起こるといってよい・・・。
こんなどうとでもなるシステムの中で取引は怖い( ゚Д゚)!!
FX会社は広告に予算をかけすぎ
FXはこんなに闇があるのに、様々なブログやサイトで紹介されている。
これは単にFX会社を紹介すると紹介手数料がもらえるからだ。
しかも紹介手数料は1万円からもらえるし、紹介数の多い人は3万円もらうこともできる。
じゃあこのバカ高い紹介料はどこから来ているの?
ユーザーから頂いた手数料からだ・・・。
つまり、FX業者はユーザーを一人紹介してくれるだけで、
将来的にそのユーザーから3万円以上の儲けが出るとわかっているのだ。
・・・怖くね?FX業者ヤバくね?
FXは多くのブログやサイトで紹介されている。
まあ紹介することが悪いことだとは思わないけど、
紹介している本当の理由はしっかりと考えた方が良いんだ。
FXの自動売買サービスも微妙
最近はFXの自動売買システムの人気が高いがちょっと危険だと思っている。
FXの自動売買なら最新のシステムに任せることができるから安心だ!
と思っていると痛い目をみる。
これもなぜFX会社やブロガーが自動売買をおすすめしているのか考えてみるとわかる。
もし自動売買が本当に安全に儲かるなら、
FX会社は自分たちだけでトレードをするはずだ。
それをわざわざブロガーたちに紹介料を払ってまでユーザーに使わせるのは理由がある。
- 相場の急変に弱い
- システムなら自動で勝てると思っている人がいる
- 自動売買システムで手数料を得られる
自動売買システムは相場の急変に弱い
為替相場の80%はほとんど変動のない相場だ。
自動売買システムはその中で下がったら買って、上がったら売ることで利益を出している。
だから、相場の80%で勝つことができるし、FX会社はそこだけを切り取って
80%の人は利益を上げていると宣伝している。

しかし、問題は残り20%の相場急変時だ。
自動売買システムは相場が急落してもシステム的に買い続ける。
その結果、相当の証拠金(維持率300%以上)を積んでいなければ
ロスカットされてしまう。

つまり、自動売買システムでもFX取引でよくあるコツコツドカンになるんだ。
それに対して「損切り設定をすれば大丈夫」という人もいる。
しかし、損切りを設定するとレンジ幅を少し超えただけでも損切りが発生してしまい、
利益が伸びないということになる。
そもそも相場急変時はシステム遅延によって
損切りもうまく働かないことが多いのだが・・・。
だから、自動システム売買を使うコツは
「いかにロスカットを防ぎながら、レンジ幅で利益を取れるか」になる。
そのためには大量の投資元本が必要であり、
リスクを抑えた運用が基本になるんだ。
まあ、そもそもFXは性質上ゼロサムゲームになる。
誰かの儲けは誰かの損失になっているから、
ほとんどの人が儲かるというシステムではないんだ。
システムなら自動で勝てると思っている人がいる
このように、自動売買システムを使っても、
レンジ幅の設定や取引通貨の分散、証拠金維持率の管理は必須になる。
つまり、自動売買システムも簡単に勝てるわけじゃないし、
相場急変時には高いリスクがあるんだ。
システムトレードは手動の裁量トレード(手動トレード)で
勝てるレベルの人がやってはじめて活きてくる。
システムトレードの歴史を振り返っても、一時期は勝てていた設定が
全く勝てなくなることもあるんだ。
そこをFX業者はさも「簡単」で「安全」で「確実」に儲けられると
宣伝しているが、それはFX業者が簡単に儲けられるだけのことなんだ(笑)。
自動売買システムで手数料を得られる
そもそもこの自動売買システム自体は2007年からある。
最初は「1ドル=○円のときに買って×円になったら売る」という注文方法で
裁量トレードの補助としての役割であった。
それがいつの間にか「自動で稼げる」となってしまっているが、
システム手数料を取られており、それなりのリスクも抱えている。
自動で儲かるのはFX会社なんだな。
FXも決して簡単ではないよ!
もう本当に「簡単」、「安全」、「確実」に儲かるという言葉を使う
人や会社には注意してほしい。
本当にそんなものがあるなら絶対に人に紹介しないんだ(笑)。
これはFXや自動売買システムでも同じ。
自動売買システムを紹介しているブロガーも多いけど、
そのほとんどはすごく安い金額しか運用していないはずだよ。
リスクを知っていたり知らなかったりしているけど、
紹介料が目当てじゃないかと考えることが大切だと思っている。
FXは理想の暮らしとかけ離れている
FXをこんなにディスっている私たけど、実際には1度だけやってみたことがある。
まあ、1か月で70万円溶かしたね。
もうセンスがないどころの話じゃないよね(笑)。
で、そのときに感じたことが3つあった。
- 楽しくない
- 学びがない
- 時間を消費する
まずとにかく苦しかった。
チャートとかチンプンカンプンだし、
これを見て上がり下がりの予想を楽しめる人はすごい。
もうね、チャートの上がり下がりで相場を当てる人マジ天才。
逆にそこを楽しめない私のような人は本当に合わない。
そんな状態だから何か進歩している感じがしない。
自分のメンタルの弱さや短期投資の不適格性はわかったが、
これで勝てるようになっても何か学べるのかと考えると・・・。
それよりも、FXに使う時間を他の投資や自分の事業に活かす方が
良いのではないかという気持ちでいっぱいだった。
つまり、完全に私には合わなかった。
かと言って、すべての人にFXが合わないかというとそうでもないと思う。
チャートを見てウズウズする人やお金が一瞬で増えたり、
減ったりするギャンブル性を楽しめるかつ才能あふれる人はOKだと思う。
ただし、一流のFXトレーダーと言われている人の中にも
「FXはずっと続けていくものではない」という方も多い。
どちらかというとFXで稼ぎ切ったらやめたいという人の方が多い。
結論、FXが楽して儲かるというのはブロガーや業者が作った幻想。
死ぬ気の覚悟とチャートを見るのが生きがいという人以外は手を出しちゃダメ!