豊かさ

新型コロナウイルス後の世界をどう生きる?

雨が続いて走れないため、なんだかだるいShunです。私の家の周りには山も海もあるからコロナ自粛期間中も全然苦じゃない。それよりも、走れなくなると何だか身体がだるいです( ゚Д゚)。

2020年は新型コロナウイルス(COVID-19 )の流行により生活が一変しました!長期間の外出自粛が続き、学校がお休みになったりリモートワークが始まった方もいます。倒産した企業もあれば、一気に伸びた企業もあります。投資においても暴落した株もあれば、高騰した株もあります。

新型コロナウイルスの流行は、激動の時代への幕開けです( ゚Д゚)。私はコロナの流行によって世界は良い方向に向かい始めたと思っています。生活が苦しくなった人もいるので大きな声では言えません。私自身も会社や民泊業が大打撃を受けていますが( ゚Д゚)、それでも世界は良い方向に向かっていると考えています。

私たちはコロナ後の世界をどう生きていくのでしょうか⁉以下の点について考えていきました。

  • コロナが運んだメリット
  • コロナが運んだデメリット
  • 投資先として厳しくなる業界
  • 投資先として伸びる業界
  • コロナ後の世界をどう生きる⁉

新型コロナウイルスは私たち人間が暮らしを見直すきっかけとなりました。自分自身の生活を見直す機会を与えてくれたのです。もしかすると、10年後はコロナがあったからより良い世界になったと考えられているかもしれません。

コロナが運んだ5つのメリット

新型コロナウイルス流行のデメリット

内閣府:新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査

新型コロナウイルスが運んだメリットは5つあります。特に内閣府のアンケートをチェックしても大きいのは『家族』、『仕事』、『つながり』の重要性に気が付いたというものです。

  • 家族の大切さに気が付いた
  • つながりの大切さがわかった
  • リモートワークの普及
  • 行政手続きの改善
  • 地球環境の改善
  •  

このメリットは人によってデメリットにもなります。デメリットの部分は後程紹介しますね。

家族の大切さに気が付いた

新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)や緊急事態宣言によって、多くの人に時間ができました。外出制限によって仕事もストップし、家で過ごす時間が増えたのです。

その結果、家族と過ごす時間が増えて、家族の大切さに気付き、絆が深まった人もいます。自分の趣味を楽しむ時間が増え、自分にとって大切なことに気づいた人もいます。将来を考える時間が増え、やりたかったことに挑戦する人もいます。

忙しい日常生活の中で、私たちは大切なことを忘れがちです。そんな中、自分の生活を見直す時間ができると、自分に豊かさを与えてくれるものに気が付くのです。コロナウイルスによって生活が良い方向に変わった人も多いはずです。

人と人のつながりの大切さがわかった

新型コロナウイルスによって、私たちは人と人のつながりの大切さに気が付きました。他者の存在を意識する機会が増えたからです。たとえば、以下のような感覚は他者の存在を意識しています。

  • 人に会えないと寂しいな
  • 声を聴くだけでも嬉しいな
  • 家族の健康はありがたいことだな

他者の存在を意識することは、対人関係の土台となります。他者に共感したり、優しくできるのは他者の存在を意識しているからです。都会ではすれ違う人が多すぎて、みんなに挨拶することはできません。田舎はすれ違う人が顔見知りなので、みんなに挨拶をします。田舎では他者の存在を意識することが多いのでつながりが強いのです。都会では人が多くても、他者の存在を意識することが少ないので、孤独感を感じやすいのです。どちらが良いかという話ではないですよ( ゚Д゚)。

コロナウイルスは人と人とのつながりの大切さに気付く機会を与えてくれました。私は他者の存在を意識する社会はより優しい社会になると感じています。そして、これまで効率や生産性を高めることばかりに目を向けてきた社会から次のステージに移るチャンスではないかと考えています。

リモートワークや行政手続きは5年早く進んだ

新型コロナウイルスが流行する前から、会社はいずれリモートワーク中心になると言われていました。行政の手続きなども役所に足を運ばすにインターネット上でできるようになると考えられていました。そのような将来的に可能になるであろうと考えられていたことが一気に加速しました

正確には外出制限によって加速せざるを得なくなったのです。特に昔の日本人は緊急事態や危機で力を発揮しました。明治維新では諸外国から学んで劇的に成長し、戦後は国民一丸となって世界に類を見ない経済復興を果たしました。日本人は変化や行動はゆっくりですが、危機に異常な力を発揮します。

日本のオンライン教育やリモートワーク、ワクチン接種への取り組みは諸外国と比べて遅いです。しかし、今回オンラインでの取り組みが進んだことは、これまで変化の遅かった日本が異なるステップに移行するチャンスになると考えています。

特に、コロナ流行で高齢者のスマホ普及率が大きく上がりました。これは、腰の重い高齢者にも変化が表れてきた兆しです。オンライン化が5年早く進んだことで、実は地球環境にも良い影響が出ています。

地球環境はコロナ化で改善した

経済のロックダウンやオンラインの加速によって地球環境が大きく改善しました。人の移動が減ったことで二酸化炭素の排出量が劇的に下がり、大気環境が改善したのです。

CNNが2020年の世界の大気汚染状況をまとめた報告書では、ロックダウンや緊急事態宣言により、8割以上の国で汚染が軽減していたことがわかりました。

大気汚染の実態を監視するIQエア(スイス)は世界106カ国の都市について、有害な微小粒子状物質PM2.5の濃度などを調べました。その結果、調査対象のうち65%の都市、84%の国で大気環境の改善がみられたのです。世界各地で一斉に緊急行動を取ることにより、大気環境の改善は可能だということが示されたのです。

他にも海洋環境も改善しています。ハワイでは新型コロナウイルスの影響で、約9か月間観光客の立ち入りが禁止されました。すると海では、観光客が激減したことにより、水の透明度が約60%改善したのです。ハワイでは観光業に頼る経済から脱却を図り、自然環境を守る取り組みへと政策を転換しました。

このように、地球環境はコロナ化で大きく改善しました。何よりも人が行動を変えることによって地球環境を守ることができるということがわかりました。

コロナが運んだ5つのデメリット

新型コロナウイルスが運んだデメリットは5つあります。これらはメリットの裏側でもあります。新型コロナウイルスの流行によって、私たちは自分自身の生活を見直す機会が増えました。家族と接する時間や将来のことを考える時間が有意義になる人もいれば、辛くなる人もいます。デメリットとしては以下の5つがあります。

  • 不安感の増大
  • 社会の二極化
  • 自由度の低下
  • 対人関係の希薄化
  • 収入の低下

不安感が増大し、鬱病を患う人は増えた

新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)や緊急事態宣言によって、多くの人に時間ができました。家族と仲が悪かった人にとって、家族との時間が増えることは大きなストレスにつながり、家庭内暴力につながるケースまでありました。

また、将来のことを考えて不安になり、鬱となってしまう人も出てきました。特に若者の自殺率が高まったことはとても悲しいことです。新型コロナウイルスの流行は弱い立場の人をさらに苦しい状況にしてしまいました。

社会が二極化は深刻となっている

特に社会の二極化は深刻です。コロナウイルスの流行によって富裕層がより富を増やし、貧困層は仕事を失いました。高所得労働者はリモートワークに対応し、低所得労働者は感染リスクが高い中で労働環境は悪化し、職を失う人も出てきました。格差は拡大する一方です。

富については投資を行っているかどうかで大きな差が開きました。私は運が良く投資を行っていたので、コロナ禍で資産は最高額となりました。しかし、投資を行っていなかった人は将来に不安を感じる人も多くいました。コロナ後の投資ブームはこれまで投資を行っていなかった人が投資を行うきっかけになりました。

社会の二極化を「自己責任の結果」と捉える人もいますが、私はそうは思いません。富裕層に産まれた人は良い教育を与えられ、良い環境で育ちます。貧困層に産まれた人は教育の機会が減り、悪い環境で育ちます。本人の実力や努力だけでなく、そこには確実に『運』の要素があります。

この『運』の要素を無視して自己責任論が広がった結果、社会は分断が起こりました。エリートは弱者を「本人の努力や実力が足りない」と自己責任論を押し付け、弱者は「エリートは私たちを見下している」と捉えました。社会の分断は信頼関係の低下を招きます。コロナの流行によって、これまで表に出てこなかった様々な社会問題が見えてきたのです。

自由度の低下は幸福度を下げる

外出自粛によって友人とも会えず、外で気晴らしすることもできず、旅行も制限されてきました。私たちにとって自由度の低下は幸福度に直結します。コロナによるロックダウンが生活満足度を下げるというデータはたくさん出ています。コロナ前のように、自由に海外を行き来できるような社会は3~5年は来ないかもしれません。

一方で人の移動が減ったことによる地球環境改善への影響は大きいものです。私たちは自由と引き換えに地球環境に負荷をかけ続けています。便利な生活と引き換えに地球環境は壊され続けています。そして、その代償を引き受けるのは次の世代です。

私たちは次の世代に豊かな環境を残さなければなりません。そのためには、どこまで自由が許されるのか、地球の環境をどうやって守っていくのかをより深く考える必要があります。

対人関係の希薄化

外出自粛による影響を最も受けているのは高齢者です。高齢者の多くは近所や地域の公民館に集まって他者との交流を生きがいにしていきました。しかし、外出自粛によってコミュニティーは希薄化していきました。さらに高齢者はITスキルが低く、スマホやパソコンを使いこなせるわけではありません。対人関係の希薄化は若者よりも高齢者に起こりやすいのです。

そして、対人関係が希薄化すると、ソーシャルキャピタルも失われます。ソーシャルキャピタルとは日本語で『社会的資本』と言います。信頼できる対人関係やネットワーク、つながりの強い地域コミュニティの重要性を説く考え方のことです。ソーシャルキャピタルが高い地域は、住民の健康度や幸福度が高いことがわかっています。

この地域の力というべきソーシャルキャピタルが弱くなってきています。しかし、同時にソーシャルキャピタルの重要性は見直され、今後はよりつながりを大切にする社会となっていくのではないでしょうか。

収入の低下は職種によって大きく異なる

ホテル業や観光業、交通産業で働く人の収入は減ってしまいました。私の妹は沖縄で一番有名なホテル(ザ・ブセナテラスホテルズ)で働いていますが、収入は減ったと話していました。沖縄で一流のホテルがこのような状態です。

一方で、IT産業はコロナ禍で需要が増し、人材が不足して給料も上がっています。ここにも二極化がみられます。収入の低下した産業と上がった産業が出てきています。

ちなみに私はコロナで自分の会社が打撃を受け、民泊業も大打撃を受けています。収入への影響はそこそこ大きかったです( ゚Д゚)。

投資先として厳しくなる業界は?

投資先として厳しい業界

今後、特に以下の業界は厳しくなります。人との接触があり、人を集めることで収益を上げていた業界は厳しくなります。株価の下落も他業界と比べてかなり大きなものでした。

  • ホテル業界
  • 観光業界(観光地)
  • 交通業界(飛行機、タクシー、バス)
  • 大手ショッピングセンター
  • イベント業界(ライブ、講演会)
  • エンタメ業界(映画、劇場)
  • 接触型ヘルスケア(整体、エステ、鍼灸院)
  • アパレル

このような業界は株価の反発も低く、コロナが落ちつくまでは低迷するでしょう。いくつもの企業が倒産する可能性もあります。しかし、そこを生き残った後は経済が回復し、これまでの反動で消費欲が高まった消費者によって好景気を迎えるかもしれません。

当面の間は我慢の業界と言ってもいいかもしれません( ゚Д゚)。

投資先として伸びる業界は?

投資先として伸びる業界

IT産業はさらに大きく伸びていくはずです。GAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)はコロナ後こそ真価を発揮してどんどん伸びていくと思います。ただでさえ強かったIT巨大企業がさらに強くなるなんて!( ゚Д゚)!

  • Eコマース(Amazon)
  • SNS業界(Facebook)
  • オンライン会議ソフト(Zoom)
  • ゲーム業界(Apple)
  • オンラインエンタメ業界(Netflix)
  • インターネット検索(Google)
  • デリバリーサービス
  • オンラインスクール
  • ヘルスケア(マスク、アルコール)

共通していることはオンラインや非対面で完結する産業です。特にGAFAMはこれから数年はさらに躍進すのではないでしょうか。もはや世界を牛耳っているレベルです( ゚Д゚)。

コロナ禍では外出機会が減ることによってSNSを見たり、ゲームをする時間が増えています。そして、インターネットで買い物をしなかった層もAmazonを使い始めました。その便利さに気がつくとオンラインショッピングのシェアはさらに拡大していくと思います。

観光業界やエンタメ業界が今後なくなるとは思いませんが、非接触で人々に価値を与えることのできる企業が大きく躍進していくと思います。当面、この流れは止まりそうもありません。今、投資するなら成長著しいITグロース銘柄(成長株)です!

コロナ後の世界どうを生きる?

豊かな社会を目指して

私自身は一人ひとりが自分の豊かさについてもっと探求する社会が来ると思っています。そうなれば良いなと思っています。しかし、そのためには最低限の安心・安全を確保できる社会が必要です。それは今のように生産力の向上(GDP向上)やそのための効率性を重視するような資本主義社会ではありません。資本主義社会は欲望を刺激し、経済を成長させることでうまく回る社会です。大量生産、大量消費は地球環境に負荷をかけ、次世代に持続可能なシステムを残すことができません。次世代が将来を安心できるような社会ではないのです。

社会のあり方を『経済を成長させること』から『豊かな人を増やすこと』に舵を切る必要があると思います。そのために、ベーシックインカムの導入や財源の確保など様々な課題があります。地球環境を守りながら安心・安全を追求するなら、利便性はあきらめ、一定の不便さを楽しめるようになる必要があるかもしれません。

新型コロナウイルスの流行はこのような社会の変革を促すきっかけになるかもしれません。なぜ変革かというと変化では難しいからです。資本主義をどのように変化させても、根幹の生産性の向上が目的であればいつか地球は安心して住めない場所になります。SDGs(持続可能な開発目標)のように開発を持続的に続けるための目標では根幹が変わりません。

私はブータンのように国民総幸福量(Gross National Happiness、GNH)を目指し、生産性や成長よりも豊かさを中心にした社会へと転換する方が良いと思っています。根本的に変わる変革です。新型コロナウイルスの流行が豊かについて立ち止まって考える時間をくれました。競争の世界では「コロナに負けるな!」になりますが、豊かさの世界では「コロナと共に生きよう」になると思います。資本主義と豊かさ主義については以下の記事でより詳しく紹介しました。

資本主義はもう限界?豊かさ中心の社会へ 資本主義社会の発展は私たちの暮らしを豊かにしてきたでしょうか?資本主義社会とは名前の通り、資本(お金)の力が絶大となる社会です。資本主...

コロナ後の世界がどう変わっていくかは、実際にはわかりません。しかし、願わくば今よりも人に優しく、自然に優しい社会になるといいな~と思っています。そのために、どのこに投資すべきか、それはしっかりと考えていきます。もちろん利益もほどよく出しながら!

それじゃ今日もEnjoy yourself!