久しぶりに台風サーフィンに行って、足が傷だらけのShunです。調子に乗り過ぎたと思うけど、きっとまた同じことやっちゃいます( ゚Д゚)。学習障害・・・。
投資のポートフォリオを調整するリバランス。リスクを分散するうえでとても大切な作業と言われていますが、私は基本的にやりません( ゚Д゚)。メリットがあるのは理解していますが、それ以上のデメリットを感じるからです。
今回はポートフォリオのリバランスについて考えました。ポートフォリオ戦略の実践例については以下の記事を参考にどうぞ!

リバランスはリスクを分散するために重要

ポートフォリオをつくる理由はリスクの分散です。株式や債券など、様々なアセットクラスに資産を分配することで株価の暴落から資産を守るのです。現代ポートフォリオ理論という伝統的な投資の理論では、数学的にも歴史的にもリスクを分散することの有効性が証明されています。
しかし、ポートフォリオを組んで投資を始めても、構成する個々の資産は値上がりする投資商品と値下がりする投資商品に別れます。ポートフォリオの各資産のバランスは時間の経過とともに崩れていくのです。
特に私のように仮想通貨をアセットクラスとして持っている場合、ビットコイン(BTC)だけが大きく上昇することがあります。それはとても嬉しいことなのですが、ビットコインはものすごい勢いで下落する局面もあるため、資産のボラティリティー(価格の変動)が大きくなってしまいます。
つまり、ポートフォリオは時間の経過とともに、個々の資産価値の変動でリスク分散効果が弱くなっていくのです。そのため、リスク分散効果を元に戻すには、適切なタイミングでポートフォリオの構成を最初と同じ比率に修正していくリバランスが重要になるのです。
したがってポートフォリオのリバランスとは、価格変動によってポートフォリオの各資産の割合が変化した場合に資産の売却や購入を通じて元のポートフォリオのバランスに戻すことをいいます。
リバランスのメリット
リバランスのメリットは主に3つあります。
- リスク分散効果を高める
- 資産運用が安定する
- 暴落時にパフォーマンスが上がる
リスク分散効果を高める
価格の変動が高く、値上がりしやすい投資商品は値下がりもしやすくなります。ポートフォリオで仮想通貨の割合が大きくなると、それだけ暴落による損失も大きくなります。
特に機関投資家などプロの投資家は、利益を出すこと以上に損失を出さないように定期的にリバランスを行います。リバランスのタイミングは1年に1回や半年に1回、四半期に1回という期間で行うものと、資産価格の乖離が10%以上離れると行うなど乖離率で行うものがあります。
資産運用が安定する
ポートフォリオのズレは時間の経過とともに大きくなっていきます。気が付くと必要以上にリスクを取り過ぎていたり、バランスの悪いポートフォリオになる可能性もあります。リバランスすることでポートフォリオを守り、安定した運用が可能になります。
特に富裕層は資産価値の増加よりもいかに資産を減らさないかに気を使います。ポートフォリオのリバランスはリターンを下げてでも運用を安定させたい人にとっては重要な戦略なのです。
暴落時にパフォーマンスが上がる
リバランスが効力を発揮するのはほとんどの場合、暴落時です。景気が好調な時は株式などリスク資産が高騰します。そのため、好景気にはポートフォリオの株式の割合が増えていきます。そこでリバランスを行っていれば、下落の影響を最小限に抑えることができます。
株式市場は上昇局面が多いので高騰時のパフォーマンスは落ちますが、下落したときは債券で下落を抑え、現金で暴落した株を買い増すことでパフォーマンスを一気に上げることができるのです。
リバランスのデメリット
リバランスにはメリットがありますが、私はそれ以上にデメリットがあると感じています。主なデメリットは3つです。
- 売買手数料や税金が発生する
- 手間がかかる
- 長期的に見るとパフォーマンスが落ちる
売買手数料や税金が発生する
どのような資産も売り買いすることで手数料が発生します。さらに、利益確定となれば税金の支払いも必要になってきます。リバランスを行うことは資産規模を削る作業であるため、頻繁にリバランスするとコストが高くなって投資効率が下がってしまいます。
実際にどの程度、リターンが目減りするのでしょうか?源泉税率を20.315%としてポートフォリオが(国内株式25%、海外株式25%、国内債券25%、海外債券25%)の場合、10年間のリターンが非課税時と比べどの位減りするのかバックテストしてみました。リターンの目減り幅は、リバランス間隔が長くなるほど縮小します。10年の資産運用で1カ月間隔リバランスだと約3%のリターン低下、6カ月間隔リバランスだと1%強のリターン低下となります。
手間がかかる
リバランスは資産の売り買いに手間がかかります。特に、私は売るときは高くなったときに売りたいと考え、買うときは安くなったときに買いたいと手間をかけてしまいます。チャートを見たり、市況をチャックして売り買いのタイミングを計るのは手間がかかってしまいます。
長期的に見るとパフォーマンスが落ちる
ポートフォリオのリバランスは長期的に見るとパフォーマンスが下がります。売買手数料や税金によるコスト高と、相場の最も上場する局面を取り逃がしやすいからです。安定性を重視しているので、これはしょうがないです。
私は資産を長期投資用と短期投資用に分けていますが、長期投資はそもそもすぐ売ることはないので、安定性よりも長期的なパフォーマンスを重視しています。また、仮想通貨も税率が悲惨なほど高いので、大きくトレンドが変わるとき以外は売りません。
さらに、いくつかのポートフォリオでバックテストも行いましたが、どのポートフォリオでも長期でみるとリバランスを行わなかった方がパフォーマンスが良かったです。一方で、他の投資サイトの中にはリバランスした方がリターンが良くなっているものもあります。税金や売買手数料の影響が考慮されていないのでは?と思ったりします。利益に対してかかる源泉税率20.315%は長期で投資するほど利益が削られていきます( ゚Д゚)。
リバランスは買い増しで調整する
私は基本的に期間(年1回など)や乖離率の変化でリバランスを行うことはありません。しかし、バランスを整えるための買い増しとトレンド転換した資産の売却でリバランスを行います。
たとえば、私のポートフォリオは米国株(VTI)40%、リスク資産(仮想通貨や個別株)30%、現金20%、REIT10%です。仮想通貨が全資産に占める割合は10~15%ですが、これらは半年で2倍になることもあります。するとリスク資産が安定性を目指す米国株(VTI)を超えてしまいます。その際は、投資資金の投入や現金を使って他の資産を買い増ししすることでバランスを取ります。

また、私のポートフォリオでは米国株(VTI)とREIT(日本&米国)は長期積立投資枠です。売ることはありません。逆にリスク資産は短~中期投資枠で売却することもあります。これらは値上がりしても売ることはありませんが、値下がりしてトレンドが変われば売ります。
私は基本的に株価の動きはほぼ読めないというスタンスです。個別株に関しても興味があるIT企業に投資しますが、細かいチャート分析や企業分析は行いません。というか行えません!( ゚Д゚)!自分の事業に時間を使いたいので最低限のチェックはしていますが、市場環境を細かくみることはありません。
ではどこで売買を判断するかというと決算とトレンドです。上がっているものは保持して、下がっているものから売っていきます。企業なら決算が良く、トレンドが上昇している場合はどんなに高くても売りません。逆に決算が悪く、下落トレンドに入ったと思った銘柄は損失が出ていても売ります。相場は読めないのでトレンドについていくだけです。
仮想通貨はビットコイン(BTC)とアルトコインがいくつかあります。ビットコインはリスク資産に入れていますが、長期投資予定でまだ売りません。税制面でかなり不利なので税制度が変わってから売却を検討します。最近はレンディングすれば年利4%で貸し出すこともできるので、すぐに売却する理由はありません。アルトコインは個別株と同じでトレンドが良いうちは売りませんが、トレンドが転換するや否やすぐ投げ売ります。過去の経験から90%の下落もあるのでポンポン売ります。
実際にはこんなうまい具合にはいきませんし、失敗もたくさんあります( ゚Д゚)。それでも、失敗はまたネタが増えたと喜んでやっています( ゚Д゚)。
リバランスした方が良い人
最後にしっかりとリバランスをした方が良い人について紹介します。リバランスを行った方が良い人は守りを重視した方が良い人です。リターンを上げるよりもリスクを分散して安定させたい人や、ハイリターンを狙ってリスクを取り過ぎてしまっている人です。
以下のような人はリバランスをした方が良いと思います。
- お金を増やす必要がない超富裕層
- 高齢で余生を残りの資産で暮らす人
- 仮想通貨全力投資で利益確定した人
- 個別株全力投資で利益確定した人
特に、仮想通貨全力投資はボラティリティー(価格の変動)が大きすぎて、利益確定した後に暴落すると税金を支払えなくなることすらあります( ゚Д゚)。投資初心者は利益を確定しても、まだいけると全力投資をしがちでとてもリスクが高いです。
市場環境が良いうちはプロの投資家よりも初心者投資家の方が高いリターンを得ることもあります。しかし、いったん市場環境が悪くなると一気に資産を失ってしまう人もいます。かつての私です( ゚Д゚)!
私は投資家として、ヨチヨチ歩きをはじめた赤ん坊ですが、一流の投資家と二流の投資家の違いは守備力の高さにあると感じています( ゚Д゚)。仮想通貨で大きく利益が出ている人は一定額をリバランスすることを考えてくださいね。まずは相場で生き残ることが大切で、リターンはその次です( ゚Д゚)。
それでは今日もEnjoy Yourself!