薄毛のことをネタにできるようになったShunです。今は「薄い」「ハゲ」「軽い」はチャンスだと思っています。
幸福感の調べ方って世界的にはいろいろあります。平均寿命や経済力、自由度や社会保障制度など様々な見方があるからです。この記事では特に主観的幸福感が高い人の4つの特徴について紹介します!
主観的幸福感とは簡単に言うと「自分は幸せだ!」と思えているかどうかです。私はどの指標よりもこの主観的幸福感を見ています。誰がなんと言おうと自分は幸せだと思っていれば幸せだからです。
日本は平均寿命や経済力でみた幸福感は世界でもトップクラスです。すごいよね。逆に主観的幸福感は先進国の中では低くなっています。世界的にも高い安全性がある反面、社会の自由度や寛容さは低いからです。
逆に平均寿命や経済力は低いのに、主観的幸福感が高い国にフィジーがあります。フィジーの人は自分は幸せだ!と思っている人が多く、4つの特徴があると言われています。
- 共有の精神がある
- わりと適当
- 他者を信頼している
- 今を生きている
この中で最も大切なことは共有の精神です。それぞれについて紹介します。
共有の精神がある
世界一主観的幸福感が高いフィジーには「ケレケレ」という文化があります。これは共有(シェア)の文化でお前のものはみんなのもの、俺のものもみんなのものというシェアの精神です。
たとえば、フィジーの田舎ではバーでお酒を飲んでいると隣の人が勝手に自分のお酒を飲むことがあります。フィジーではモノはみんなでシェアするものだから、たとえ知らない人のものでもシェアしちゃうのです。もちろん、自分が相手のお酒を飲んだとしても怒られません。また、スーパーで小銭がないときは後ろに並ぶ人にニコっと笑いかけると「しょうがないな~」と支払ってくれます。
フィジーではこのシェアの精神があるため、困っている人を見捨てません。自分のモノと人のモノという境が曖昧なので、与えるという感覚すらないのです。当たり前のように分け合うという価値観が根付いています。このような社会で生きると人は不安になることがほとんどありません。自分と他者との境が合間なため、ある意味で全ては自分のモノなのです。そのような社会は安心感が高く、幸せを感じやすいのも納得がいきますね。
ちなみにこのケレケレの文化は子供までシェアするらしいです。子供が生まれない家庭があれば、「私たちは子供が5名いるし、今度生まれる赤ちゃんはあんたが育てな~」と子供をあげるのです。なんでも「誰が育てても家族は家族」という考えで、家族の範囲が血縁関係だけでなく以上に広い。
このような文化はフィジーの中でも都会ではすでに無くなっています。時々、田舎に住むフィジー人が都会でケレケレを行って警察のお世話になることもあるらしい笑。
みんなわりと適当
『ケレケレ』の文化を見ているとわかりますが、フィジー人はかなり適当です。おおらかな人が多く、休日はいたるところでBBQをしています。もちろん、BBQをするときはご近所さんが集まり、どんどん人が増えます。知らない人が混ざってもわからないレベルです。
さらに仕事も適当です。たとえば靴屋さんで店員に「もっと大きいサイズの靴ある?」と聞くと店員さんは「ちょっと待ってて~。裏にあるかもしれないから見てくる」とお店の奥に入っていきます。そして15分待っても来ません。30分待っても来ないので帰って翌日に来店する。すると何食わぬ顔でいるので、昨日のことを尋ねると「お腹が減ったから昼ごはん食べに行ったよ~」と平然と話します。こんなのが日常茶飯事で、とにかくみんな怒らないし適当です。
まあこれは大げさかもしれないけど、オーストラリアに住んだり世界を旅した経験から、世界のスタンダードは日本よりもすごーく適当です。
他者を信頼している
なぜケレケレの文化が成り立つのか?それは他者を信頼しているからです。お互いに困ったときは助け合うものだし、それが人間という感覚が根付いています。
たとえば、こんな泥棒の話があります。3人の泥棒がおばあちゃんの家に入って20,000円の盗みをしました。泥棒3人は盗んだお金をおばあちゃんのところに持っていき、4人で分けたのです。盗んだお金をです( ゚Д゚)。もちろんこの後泥棒は捕まりました。これは『ケレケレ』の文化の一例ですが、相手をかなり信頼していないとできません。しかし、盗んだお金を分けるのもよくわからないですが。
このようにフィジーでは他者に対する信頼感が高いから、誰とでも友だちになります。おしゃべりな人が多く、仲良くなったらすぐに家でご飯を食べようと誘われるし、泊めてもらえます。
ちなみにこんなフィジーだから、泥棒にとっては天国です。泥棒もいるらしいが、泥棒自体がかなり適当なのですぐに捕まってしまうらしいです。
今を生きている
フィジーの人は肥満率が高い。基本的に自分のモノを貯めておくという気持ちがないため、貯金もしなければ健康に気をつけることもありません。とにかく今を笑って楽しむという気持ちがあり、将来に対する不安も少ないのです。
「今を生きる」というのは幸せに生きるためのポイントだと思うが、これは将来に対する不安がなく、今の自分の生活に満足していないとできません。将来が心配な人は未来のことを考えてお金を貯めるし、病気にならないように健康にも気を使います。
日本人の性格や文化を考えると貯金や健康に気を使うことをやらないと不安になるので、それが悪いとは思いません。一方で、貯金をするために働く時間を増やすよりも、周囲の大切な人と過ごし、「今、この瞬間を大切にする」時間を増やしたほうが幸せになれるのではないかとも思います。
人生で幸福感を感じるために共有の文化を
私は幸福感を感じる人生にはシェアの文化が欠かせないと思っています。人が幸せになるには2つの段階があります。一つは自分のことを好きになり、自分を幸せにすること。そしてもう一つは相手を幸せにすることが実は自分が幸せになる道だと感じることです。
まずは、自分を大切にする必要があります。自分が何に豊かさを感じるのか理解するのです。自分の幸せが確立できないまま相手を幸せにしようとすることは、車の運転をしたことがないのに車の運転を教えようとしているに等しいですからね。事故ります( ゚Д゚)。
世界には様々な文化があって、幸せのあり方があります。共有の文化とは相手と自分の幸せを大切にする文化です。だって、友達が笑っていたら嬉しいでしょ?泣いていたら悲しい。
残念なことに現代社会は共有の文化の真逆です。所有の文化ですね。資本主義は所有物を増やすために効率性と生産性を高める所有の文化です。資本主義を否定しているわけではありません。資本主義のおかげで私たちの生活はかなり豊かになりましたからね!
でも、ここらで資本主義から豊かさを大切にする社会を目指した方が良いんじゃないでしょうか?そんなことを考えると共有の文化は幸せに生きるカギになるんでしょうね!
それじゃあ今日もEnjoy yourself!